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作家 サーイト・ファーイク・アバスヤヌク Sait Faik Abasıyanık
サーイト・ファーイク・アバスヤヌク Sait Faik Abasıyanık (1906年11月‐1954年5月11日)トルコの短編作家、詩人。 1940年代に活躍したトルコの現代文学の先駆者とされる。自らが見た労働者や子ども、職に就けない人々や貧民を主な題材とし、現実主義的な人間性あふれる作品を数多く世に出した。 日本語で読めるファーイクの著作としては、『イスタンブール短編集』がある。 『イスタンブール短編集』詳しくはこちら 関連記事 ・オスマン・ネジュミ・ギュルメン ・トゥルグット・オザクマン
レマン トルコの風刺かわら版
レマン Leman トルコの風刺かわら版 左よりの週刊誌であるこのかわら版は、もともとリモン(Limon トルコ語でレモンを意味する)という名前であったが、政府を批判する内容を含むために幾度も廃紙を余儀なくされ、そのたびに名前を少しずつ変え今に至っている。 週刊誌 全16ページ 値段 3.5リラ(約140円)2015年9月現在 紹介したいのは2015年9月30日号 表紙 点呼を取る先生が一人ずつ生徒の名前を呼ぶ。生徒たちは“Burdaここです!”と答える。最後のエリフちゃんは天国の雲の上から”ここです“という。テロ事件で亡くなった女の子エリフちゃんのことを語る1枚。 2ページ 文学好きで心の優しい男性を主人公にしたシリーズ。 2ページ 怠惰な独身男シリーズ。”動きたくない!”をモットーに生きる男ベズギン・ベキルの冒険フル人生。 3ページ (下中央)「休みにはどこかに行かれたんですか?」「行ったには行ったんですが、時間がなくて車を降りずに帰ってきました。往復に9日間かかったんですよ。あなた方は?」「私たちはどこにも行けませんでした。車で9日間ボスボラス橋の渋滞にひっかかっていたんです。」←お休みの移動やUターンラッシュは日本にも共通するものがありますね。 4,5ページ 6,7ページ 8,9ページ 10ページ左上 肉屋での主婦と店主の会話 主婦「誕生日パーティーの予約がしたいんですけど」 店主「ここは肉屋ですよ奥さん?」 主婦「息子がここがいいって言うんですもの、いいじゃないの!何人分の席を用意してくださるのかしら?」 店主「近頃のパーティーだの誕生日会だの、まったくわからん!どうしちまったんだみんな。いいだろう、祝ってやろうじゃないか。金は要らねえよ。店先に2つばかりテーブル出せばいいんだろう?」 主婦「ケーキは誰が担当されるの?」 店主「はあぁ??!!」 ←トルコでは誕生日を大々的に祝うという習慣がもともとなかったが、近年西洋の影響をうけ、パーティーブームが起こっていることを受けて描かれたもの。 13ページ (中央) ワニ夫婦の会話 「今日外食しようかダーリン?」「いいわね」 (陸のサルを捕えて)「瞬殺だぜ!」「(外食っていうからもっとおしゃれなところを期待してたのに)乱暴な人と結婚したもんだわ!」 14,15ページ 16ページ 関連記事 ・ペングエン トルコの風刺かわら版 ・ウイクスズ トルコの風刺かわら版
ハスレット トルコの風俗新聞
ハスレット Hasret トルコの風俗新聞 世界で最もイスラム教徒の割合が高く、現政権もイスラム系であるにも関わらず、このような新聞が街角で売られていることは興味深い。ハスレットとはトルコ語で「切望」。 週刊誌 全24ページ 値段1.5リラ(約60円)2015年10月現在 紹介するのは2015年10月3日版 表紙 左:イギリス人モデルSophie Deeは近頃仕事がもらえなくて1文無しに。 右:カナダ美人Jenny P.がベッドでは制限なし! 2ページ 出会いを求める人々の自己紹介 ページ。例えば左上「今週のさみしい人」と題するメッセージには「はじめまして。僕はデニズリ出身のビュレント。46才、身長175cmの独り身です。35-40歳の、素直な女性と結婚したいと思っています。もしもいらっしゃったら僕の番号はこれです。電話してください、会いましょう。男性はお断り」 3ページ セクシーモデルがモデル事務所で働く元彼の嫌がらせのせいで無職だと告白 4,5ページ 6ページ(中央赤字)「セックスは心臓発作の確立を上げたりはしない!」 7ページ「ゴーストタウンで撮影」 8ページ 「鉄格子より」受刑者専用のページがあることは驚きである。 このページでは、受刑者が自らの体験を書いたり詩を紹介したり。 例えば8ページ下部の短い詩は 「君が僕を拳銃で撃っても(辛くあたってもの意) 僕は君にバラを贈り続けるだろう この愛の武器で 君の心を打ちぬく 僕のバラ、愛する人よ」 9ページ 「鉄格子より」つづき。右下には出会いを求めるメッセージも 「僕の詩を読んで下さった女性のみなさん、こんにちは。(中略)僕と寂しさを分かち合ってくれる女性と文通したいと思っています。(牢屋の)内側の人でも外側でも、前向きな女性のお友達からの手紙を待っています。ちなみにカイセリ出身です。 バルトゥン刑務所」 12,13ページ 14,15ページ 16ページ(左中央)「ロボットとはセックス禁止」 18ページ 12星座占い 19ページ 「世界の人々の光景」 20ページ…
Time Out Istanbul イスタンブール情報誌
タイムアウト イスタンブール版 イスタンブールの情報誌 大都会イスタンブールの案内満載の情報誌。最新のレストランや展示会、コンサート、音楽や映画イベント、ナイトライフ、ホテル情報、LGBT関連のニュースなど、多岐にわたる。 月刊紙 全130ページ 値段6リラ(約240円)2015年10月現在 紹介するのは2015年10月号 表紙 「ニューシーズンに注目!ファッション特集 ファッションウィークのゴールデンルール、今季のトレンド&デザイナーに転身するブロガーたち」 2ページ(左側) 大手銀行主催のジャズフェスティバル(1週間)の広告 「ジャズの街並み」 4,5ページ 「今月のトップ10」 1.(芸術)第14回イスタンブールビエンナーレ 2.(映画)映画の10月映画祭(おすすめの映画は30ページに詳細あり) 3.(飲食)イスタンブールコーヒーフェスティバル 4.(音楽)アクバンク・ジャズフェスティバル 5.(飲食)パティスリー・ベイカリーデイ 6.(今月)タイガー・リリーのハムレット公演(タイガー・リリー:英国のパンク・キャバレーグループ) 7.(音楽)セパドッホ(Sepadoh)コンサート 8.(本)イスタンブールブラックウィーク(アガサ・クリスティーの西端125周年を記念して開催されたミステリー小説のフェスティバル) 9.(飲食)ヘルマンのバーガー・フェスティバル 10.(バー・クラブ)ベテランこそ実力者!と思っている人にはもってこい。The Orbのクラブイベントをチェック 52ページ(左) アイーダ・ヴィーノ・エ・クチーナ ファサードからお洒落なイタリアンレストランを紹介。2階部分の出窓建築はイスタンブールの伝統的な建築形式だが、色彩がモダンでかわいらしい。3回にレインボーフラッグを掲げていることも意味ありげである。 116ページ バー&クラブ https://www.timeout.com/istanbul 関連記事 ・ナショジオトルコ版
今月のトルコの風刺漫画 2017年2月 セルチュク・エルデム
今月のトルコの風刺漫画 2017年2月 セルチュク・エルデム セルチュク・エルデム 風刺漫画家
IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録
IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録 建築に関する情報に特化したイスタンブール・アート・ニュースの付録。 月刊誌 全32ページ 値段 付録のため無料 紹介するのは2015年4月号 表紙 トルコのセラミックタイル会社カレボドゥル社が2013年より「カレボドゥルと建築家たちの語らい」と題して続く会議で、世界的に有名な建築家、デイヴィッド・チッパーフィールド(写真)が登壇。 2ページ エディルネにあるトルコで2番目に大きなシナゴーグ、カル・カドシュ・アガドル・シナゴーグ 6ページ 「現代的な外観」 2015年初めにオープンしたシシリ市役所別館(写真上)は、そのモダンなファサードがに人々を惹きつけている。 7ページ 「2015年のもっともすぐれた内装プロジェクト…」 デザインの世界で最も由緒ある賞の一つであるiFデザイン・アワードは今年、初の試みとして内装デザインを評価の対象に入れた。 「オスマン政府のギリシャ人建築家が集う展覧会」 イスタンブールには、名もなきギリシャ人建築家たちが作った建物が現在も多く残っている。この展覧会はそのような、イスタンブールの様相を変えたともいえるギリシャ人建築家に焦点をあてたものだ。 19ページ 「偉大なシナンを現代の技術で語る展覧会」 上級改修建築家のセネム・アクチャイ氏とキュレーターのディーデム・ギュルザプが、彼らがデザインを手がけた建築家シナン(トルコで最も有名な建築家)ミュージアムの最初の一歩として考えられている、(2015年)4月9日にトプハーネ・イ・アーミレで始まる展覧会「建築家シナンとモノづくりの天才の傑作たち」について語った。 20ページ 「昔と今をデザインでつなげる」 トルコのみならず国際的にも評価されている建築家、ゼィネプ・ファドゥッルオール(写真)は、現代的なデザインの中に、オスマン帝国期、あるいはセルチューク朝の要素を取り入れている。 https://www.facebook.com/IstanbulArtNews 関連記事 ・IAN クロニクル イスタンブール・アート・ニュース付録