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![オト トルコの文学、風刺雑誌](https://loveturkey.jp/wp-content/uploads/2016/01/loveturky20151209-198-768x829.jpg)
オト トルコの文学、風刺雑誌
オト トルコの文学、風刺雑誌 タイトルはトルコ語で「草」という意味。珍しいのは、風刺漫画と文学(随筆)が一つになっているところ。2013年創刊。 月刊誌 全64ページ 値段 6リラ(約240円)2015年10月現在 紹介するのは2015年10月(第32)号 表紙 3ページ(右) ニルギュン・マルマラ(1958-1987、写真)トルコの女流詩人による詩 4ページ(左) デュジャーネ・ジュンディオール(1962-)トルコ人作家、思想家の随筆 オレンジ色の円の中「私たちを人間にしているのは悲しみである。なぜなら人は悲しむとき、もっとも秘められた側面をみせるからだ。その側面とは、人間的側面である」 5ページ(右) 右側は元トルコ代表サッカー選手、元監督のメティン・テキン(右)が、同じく元代表選手で現監督のフェイヤズ・ウチャル(左)との友情を語るエッセイ。 6,7ページ 「トルコ人は賢いのだろうか?」 トルコ人詩人、小説家であるムラト・メンテシュによるエッセイ。 黒円囲みの文字(左)「権力者は(祖国のために巡視した)死人を好む。どんなに賢くとも、彼ら(死人)は何も問いただしては来ないからだ」 中央写真。男性2人の会話 左:考えている・・・ 右:何を考えているんだい? 左:何も。ただ考えている。 8,9ページ トルコの女流作家、ネルミン・ユルドゥルムによる随筆。 見出し「鳥たちよ、ママに温かい国をたくさん持ってきて頂戴!」 10,11ページ トルコの俳優、音楽家、映画監督であるアリ・アタイによる文章。 12ページ(左) 左側の2枚の絵画 上、テーマは「わが祖国」 下、テーマは「脳裏に孤独がよぎる」 右側の文章はマヒル・ウンサル・エリシュというトルコの作家、翻訳家のもの。 14ページ(左) 「35歳は(人生という)道の真ん中」 35才で音楽家(写真左)、サッカー選手(写真右)、俳優(写真下)になった人々の経験を綴ったページ。 15ページ(右) 見出し「50歳からアイシェ(トルコ人女性名)に手紙を」 16ページ(左) 見出し「私の精神状態は、あなた次第です」 17ページ イスタンブール、ビエンナーレの広告 18,19ページ 「秋」 「戦争はこの国の人々にとっていつの時代にも遠いものにはならなかったが、爆撃の音が聞こえなかったせいだろうか、彼らは知らないふりをするのがとても上手だった」 20ページ(左) 見出し「詩人はパンを食べるのに、パン職人は詩を読まない」 21ページ(右)一コマ漫画「ディップノート(声に出せない本音)」 1段目左 女「鶏肉好きでしょ?」(一番料理が簡単だし肉だし…最初の食事でリスク取りたくなかったの) 3段目左 女「あぁー!」「なんか熱くないこの部屋?」(あっち行ってよ、狭いじゃない!) 右 男「ハニー、ママたちも近くにいるんだって。寄っていかないか?」…
![日本人視点で楽しむ現代トルコ音楽 Nilüfer & Feridun Düzağaç](https://loveturkey.jp/wp-content/uploads/2019/10/170520131552238755674_2.jpg)
日本人視点で楽しむ現代トルコ音楽 Nilüfer & Feridun Düzağaç
第9回 やっと暑さは過ぎまして、爽やかな気候になってきました。 とは言え日中はまだ暑さがありますが、時間の問題ですね。 日本は台風シーズン真っ只中でして、先日の台風も大変でしたが、この前の台風被害に遭った地域はまだ復興途中ですから、心痛みます…( ノД`) しかし、元々台風通過経験が多く対策済みのわが関西地方も昨年は大変でしたから、何事にも備えは大切なんですよね… さてさて、前回から少し間が空きましたけれど、今回は。 基本的にこの連載は男性→女性→男性→女性…としてるので、まぁ、たまにはデュエットや男女混交のグループも良いかと思いまして。 Nilüfer & Feridun DüzağaçKavak Yelleri (カヴァック・イェッレリ) 新しい方やん!٩(ˊᗜˋ*)و と思って選んだんですが、それでも2014年の曲でした――(´Д⊂グスン 曲の内容と撮影場所はあんまり関係ないですね。 おそらく昔の裕福なお家か貴族の邸宅っぽいんですが、結構こういう場所でPVが撮影されること多いです。 この曲はもともとNilüfer姐さんの(古い)曲をデュエットに焼き直した企画アルバムの中の1曲です。 Kavak Yelleriと言うのは直訳すると「ポプラのそよ風」、 ささやかな風でもすぐにそよぎ始めるというポプラの特性から、 『相手のちょっとした行動に一喜一憂して、揺れさざめく若い心』を表す言葉なんだそうです。 青春だなぁ…(〃艸〃)ムフッ 歌い方等々「そよ風」というレベルではなく、『どう見ても暴風雨』なんでないかい?と思えますがね。 元曲はもっと穏やかな感じなんですよ。 Nilüfer – Kavak Yelleri (1992) でも私はFeridun兄さんとのデュエットの方が好きだなぁ (*´ω`*) |壁|д・)ノところで、この2人で若いのはFeridun兄さんですからね!(当時46歳…超老け顔) 後は察して…(-д-)
エリフ・チャーラル Elif Çağlar
セレングルンが紹介するトルコの音楽家たち - 3 エリフ・チャーラル ・ムスル Elif Çağlar Muslu エリフ・チャーラルはイスタンブール・ビルギ大学音楽学部でジャズ音楽を学んだ。 ロクシークラブ主催の音楽祭で優勝したグループ「バグダットアベニュー」と共にアルバム「1-10」を発表。 ジャズ演奏技術をさらに高めるために、2006年にアメリカにわたり、伝説のジャズシンガー、シーラージョーダンの指導を受ける。ニューヨーククィーンズカレッジ付属のアーランコップランド音楽学校を優秀な成績で卒業する初めてのトルコ人になる。 音楽ビデオ:“M-U-S-I-C” – Circus Love ニューヨークに在住中に55 Bar、Nublu、The Knitting Factoryなど多くのクラブでコンサートを開く。国際イスタンブールジャズフェスティバル、アクバンク・ジャズフェスティバル、2012年ブラティスラヴァ・ジャズフェスティバル、プリシュティナ(アルバニア)ジャズフェスティバル、ワンラブ(カナダ)ジャズフェスティバル、ルクセンブルグ紅葉のジャズフェスティバル、ブルースフェスティバルなど多くの権威あるジャズフェスティバルに出場。 トルコの女性ジャズシンガーとしては初めて英語の歌詞から作曲やアレンジまですべて自らおこなったアルバム「M-U-S-I-C」を2010年に発表し大きな反響をえた。 このアルバムを制作した「NU DC Record」はウエブサイトにチャーラルの音楽ビデオ数多くアップしている。ぜひ聞いてみて下さい。 http://www.nu-dcrecords.com/videolar 2013年にシカゴジャズの名手ジミーバーンズ、キャサリンデイヴィスと共にトルコの歴史日ある「Blues Festival」の記念アルバム「ブルースで生き返る」を共同制作した。このアルバムのために新曲「Bluestanbul」を作曲。 音楽ビデオ:Catch Us If You Can (Balcony TV) トルコの名門ボアズィチ大学の学生が運営しているボアズィチラジオが主催する音楽賞をジャズ部門で2度受賞。2014年に「軽音楽」のシングルを制作。(自作の二曲が収録されている)世界的に知られるジャズミュージシャンであるアーロンパークス 、ハリッシュラガヴァン、エリックハーランドと共作のアルバムMisfit「ミスフィット」が2015年に発表され、2016年にディスクユニオンの依頼で日本でも好評販売された。2016年にMrs.Eloの名でEPアルバム「Everyone with Everything」を発表。 アルバム: “M-U-S-I-C” (Nu-Dc Records, 2011) “Misfit” (Nu-Dc Records, 2015) “Hafif Bati Muzigi”, Single (Nu-Dc Records,…
![芸術家 ウルマック・ドヌメズ](https://loveturkey.jp/wp-content/uploads/2018/11/Irmak-Donmez-0000-6-768x768.jpg)
芸術家 ウルマック・ドヌメズ
Irmak Dönmez 1987年生まれ、トルコの芸術家。 アーティストステートメント artist statement 彼女のメインのテーマは体という器の中に生きること、そして人間が体の各部分に対して無意識であることに注目している。 人間は幸せな日常生活を営む中、肌の下で働く見えない臓器の仕組みを意識することはない。 彼女が目指しているのは、それらがどう機能しているかを意識させること、そして身体と身体のいろいろな部分に与えられている性的、機能的、感情的意味をゆがめることである。 Oedipus Birthday cake オイディプースの誕生日ケーキ Human Milk for Cows 牛のための人間の乳 「私がやっていることは、インターディシプリナリーアートというカテゴリーに入るのでしょう。スケッチも絵も描きます、デジタル絵画やセラミック像も扱います。私が重視していることは、創造的アイデアであって、そのアイデアをどうやって形にすればいいかを考えて創作活動に臨んでいます。」 Teeth 歯並び Human-bee-ingシリーズから2つの作品 「高校以来ずっと芸術教育を受けてきました。昨年まではトルコにいましたが、デンマーク王立美術院に願書を出してみたところ運よく入学ができ、現在はアイスランドの美術工房でインターンとして働いています。平日は毎日アトリエで働いています。自由な時間は自分の創作活動に使っています。消して簡単なことではありませんが、ここで得た経験が私の成長に必ずや役立つことを確信しています。」 ——————————————————————————————————————– 2018年のデンマークでの個展の様子 Humankindシリーズから2つの作品 Laura Palmer Saga Izlanda 「日本といえば北斎そして村上を誰もが好きと言うでしょう。私もその一人です。ダークだけれど創造的な芸術家を好むため、佐伯俊男の作品が好きです。日本人のダークな想像力にいつも感動させられます。私は魂を揺さぶるショッキングな芸実作品に心を奪われます。なぜなら、芸術とは単に心地よいものであってはならず、心をざわつかせ、考えさせるものであるべきだと思うからです。」 ウルマック・ドンメズ ホームページ プロフィール 2001-2005 Mimar Sinan high school of fine arts, painting2007-2011 Isik university, faculty of fine arts, bachelor, visual arts2011- 2014 isik university, graduate school…
![『無垢の博物館』オルハン・パムク](https://loveturkey.jp/wp-content/uploads/2016/01/51bfJWHKCcL.jpg)
『無垢の博物館』オルハン・パムク
『無垢の博物館』 Masumiyet Muzesi 上、下 早川書房 2010年 オルハン・パムク(著) 宮下遼(翻訳) <あらすじ(上)> 「ノーベル文学賞受賞後第一作! 全世界絶賛。『わたしの名は「紅」』 『雪』に続く、世界最高の語り部の最新傑作。 三 十歳のケマルは一族の輸入会社の社長を務め、業績は上々だ。可愛く、気立てのよいスィベルと近々婚約式を挙げる予定で、彼の人生は誰の目にも順風満帆に 映った。だが、ケマルはその存在すら忘れかけていた遠縁の娘、十八歳のフュスンと再会してしまう。フュスンの官能的な美しさに抗いがたい磁力を感じ、ケマ ルは危険な一歩を踏み出すのだった――トルコの近代化を背景に、ただ愛に忠実に生きた男の数奇な一生を描く、オルハン・パムク渾身の長篇。」 <あらすじ(下)> 「これは不倫か? 純愛か? 男は婚約中にもかかわらず、美しい遠縁の娘との 情事に溺れていく。狂気に彩られた愛の物語。 「これから、わたしたちはどうなるの?」二人の愛する女から突きつけられたこの言葉に、ケマルは答えをもたなかった。彼の心はスィベルとフュスンの間を揺 れ動き、終わりのない苦悩に沈む。焦れた女たちはそれぞれの決断を下すのだが……。ケマルは心配する家族や親友たちから距離を置き孤立を深める。会社の経 営にも身が入らず徐々にその人生は破綻していく――トルコ初のノーベル文学賞作家が八年の歳月を費やして完成させた最新傑作、待望の邦訳。」 購入はアマゾンから (順に上、下巻) 関連記事 ・雪 Kar【新訳版】上・下 ・白い城
![レマン トルコの風刺かわら版](https://loveturkey.jp/wp-content/uploads/2016/01/leman-2-768x873.jpg)
レマン トルコの風刺かわら版
レマン Leman トルコの風刺かわら版 左よりの週刊誌であるこのかわら版は、もともとリモン(Limon トルコ語でレモンを意味する)という名前であったが、政府を批判する内容を含むために幾度も廃紙を余儀なくされ、そのたびに名前を少しずつ変え今に至っている。 週刊誌 全16ページ 値段 3.5リラ(約140円)2015年9月現在 紹介したいのは2015年9月30日号 表紙 点呼を取る先生が一人ずつ生徒の名前を呼ぶ。生徒たちは“Burdaここです!”と答える。最後のエリフちゃんは天国の雲の上から”ここです“という。テロ事件で亡くなった女の子エリフちゃんのことを語る1枚。 2ページ 文学好きで心の優しい男性を主人公にしたシリーズ。 2ページ 怠惰な独身男シリーズ。”動きたくない!”をモットーに生きる男ベズギン・ベキルの冒険フル人生。 3ページ (下中央)「休みにはどこかに行かれたんですか?」「行ったには行ったんですが、時間がなくて車を降りずに帰ってきました。往復に9日間かかったんですよ。あなた方は?」「私たちはどこにも行けませんでした。車で9日間ボスボラス橋の渋滞にひっかかっていたんです。」←お休みの移動やUターンラッシュは日本にも共通するものがありますね。 4,5ページ 6,7ページ 8,9ページ 10ページ左上 肉屋での主婦と店主の会話 主婦「誕生日パーティーの予約がしたいんですけど」 店主「ここは肉屋ですよ奥さん?」 主婦「息子がここがいいって言うんですもの、いいじゃないの!何人分の席を用意してくださるのかしら?」 店主「近頃のパーティーだの誕生日会だの、まったくわからん!どうしちまったんだみんな。いいだろう、祝ってやろうじゃないか。金は要らねえよ。店先に2つばかりテーブル出せばいいんだろう?」 主婦「ケーキは誰が担当されるの?」 店主「はあぁ??!!」 ←トルコでは誕生日を大々的に祝うという習慣がもともとなかったが、近年西洋の影響をうけ、パーティーブームが起こっていることを受けて描かれたもの。 13ページ (中央) ワニ夫婦の会話 「今日外食しようかダーリン?」「いいわね」 (陸のサルを捕えて)「瞬殺だぜ!」「(外食っていうからもっとおしゃれなところを期待してたのに)乱暴な人と結婚したもんだわ!」 14,15ページ 16ページ 関連記事 ・ペングエン トルコの風刺かわら版 ・ウイクスズ トルコの風刺かわら版