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オスマン帝国500年の平和
興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和 林佳世子 一四世紀初頭、アナトリアの辺境に生まれた小国は、やがてバルカンからアラブ世界、北アフリカをおおう大帝国に発展した。メフメト二世、スレイマン一世ら強力なスルタンの時代、大宰相と官人たちの長く安定した支配、イスタンブルに花開いたオスマン文化。多民族と多宗教の共存した帝国が、一九世紀の「民族の時代」の到来により分裂するまでを描く。 文庫: 416ページ 出版社: 講談社 (2016/5/11) 言語: 日本語 ISBN-10: 406292353X ISBN-13: 978-4062923538 発売日: 2016/5/11 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1.7 cm ご購入はアマゾンジャパンから

『無垢の博物館』オルハン・パムク
『無垢の博物館』 Masumiyet Muzesi 上、下 早川書房 2010年 オルハン・パムク(著) 宮下遼(翻訳) <あらすじ(上)> 「ノーベル文学賞受賞後第一作! 全世界絶賛。『わたしの名は「紅」』 『雪』に続く、世界最高の語り部の最新傑作。 三 十歳のケマルは一族の輸入会社の社長を務め、業績は上々だ。可愛く、気立てのよいスィベルと近々婚約式を挙げる予定で、彼の人生は誰の目にも順風満帆に 映った。だが、ケマルはその存在すら忘れかけていた遠縁の娘、十八歳のフュスンと再会してしまう。フュスンの官能的な美しさに抗いがたい磁力を感じ、ケマ ルは危険な一歩を踏み出すのだった――トルコの近代化を背景に、ただ愛に忠実に生きた男の数奇な一生を描く、オルハン・パムク渾身の長篇。」 <あらすじ(下)> 「これは不倫か? 純愛か? 男は婚約中にもかかわらず、美しい遠縁の娘との 情事に溺れていく。狂気に彩られた愛の物語。 「これから、わたしたちはどうなるの?」二人の愛する女から突きつけられたこの言葉に、ケマルは答えをもたなかった。彼の心はスィベルとフュスンの間を揺 れ動き、終わりのない苦悩に沈む。焦れた女たちはそれぞれの決断を下すのだが……。ケマルは心配する家族や親友たちから距離を置き孤立を深める。会社の経 営にも身が入らず徐々にその人生は破綻していく――トルコ初のノーベル文学賞作家が八年の歳月を費やして完成させた最新傑作、待望の邦訳。」 購入はアマゾンから (順に上、下巻) 関連記事 ・雪 Kar【新訳版】上・下 ・白い城

対談記事 オルハン・パムク
対談記事 オルハン・パムク 作家オルハン・パムクはいわゆる「アルメニア人虐殺」はあったという発言の後、ノーベル文学賞を受賞した。このためトルコでは彼を純粋な文学者と見るのは難しい。トルコで事件があるたびに彼の意見が求められているが、いつも批判の的になる。新作がテーマのはずのこの対談でも、政治に関する言及が多くまた読者のコメントも非常に政治的で大部分は批判的である。 ヒュッリイェト紙に許可を頂き、日本の学生や研究者の方々の参考にして頂ければと思い、トルコ語日本語対訳で記事を掲載します。 Orhan Pamuk: Bizi Terk eden bir babayla büyüdüm オルハン・パムク「僕らを置いて出て行った父に育てられた」 2016年1月30日 ヒュッリイェト紙 文章:Çınar Oskay チュナル・オスカイ 写真:Sebati Karakurt セバーティ・カラクルト 日本語訳:岩永実奈、岩永和子、岩永星路 オリジナル記事:Orhan Pamuk Interview Hurriyet PDF形式で全文書をダウンロードできます: Orhan Pamuk Roportaji PDF olarak Orhan Pamuk yeni romanı ‘Kırmızı Saçlı Kadın’da büyük efsanelerin, destanların kaderimizi nasıl etkilediğini yazmış. Binlerce yıldır yeryüzünde yaşamış tüm insanların suçluluk duyguları, korkuları nasıl oluyor…

アフメット・ハムディ・タンプナル Ahmet Hamdi Tanpinar
アフメット・ハムディ・タンプナル Ahmet Hamdi Tanpınar (1901年6月23日‐1962年1月24日)トルコの小説家、短編小説家、詩人、教師、翻訳家、文学史学者、政治家。 トルコ共和国の教師第一世代の一人であった彼は、「Bursa’da Zaman(ブルサで時間は)」という詩で一躍有名になった詩人である。学者や翻訳家など多くの顔を持つ彼の代表作は「Huzur(心の平安)」と「Saatleri Ayarlama Enstitusu(時間調整研究所)」という二つの小説である。 日本語で出版されているタンプナルの著作としては『心の平安(Huzur)』がある。 『心の平安 (Huzur)』詳しくはこちら Wikipedia 関連記事 ・オルハン・パムク ・オスマン・ネジュミ・ギュルメン

ウイクスズ トルコの風刺かわら版
ウイクスズ トルコの風刺かわら版 uykusuz 2007年に創刊。トルコと北キプロス共和国で発行され、トルコで最も売上高の大きい風刺新聞である。エンブレムはパジャマズボンにタンクトップの男性。 週刊紙 uykusuz 全16ページ 値段 トルコでは3.5リラ(約140円)、キプロスでは4リラ(約160円)2015年10月現在 紹介するのは2015年10月1日版 表紙 石像たちの会話「今度は俺らの番か。ギブスだらけにされちまう」「兄さん、ストレスためすぎると余計に日々入るから気を付けなよ「しっ!静かにしなよ、ほら、人間が来るよ」 この会話の拝啓には、トルコで多くの遺跡が修復により改悪されているという大ニュースがあった。(サンデーズ・ザマン紙の紹介ページ参照)。この石像はトルコの遺跡の中でも有名なネムルト山のもので、神々の像だといわれている。神さえも恐れる修復工事とは、いったいどれほど恐ろしいのだろうか… 11ページ 左上「兄さんそれどーしたんだよ?」「いやー暑くてブーツなんて履いてられねぇからよ!」 左下 老人たちの会話「どこで定年なさったんですか?」「広告会社のクリエイティブ・ディレクターでした」「それは素晴らしい。で、あなたの方は?」「56年間ソフトウエア会社で働いて、モバイルアプリの開発担当者でした」 隣の机の若者「もうどこにも普通のじいちゃんがいなくなっちまったなぁ…」 12ページ 漫画だけかと思えば、アタテュルクやチェ・ゲバラの写真の載ったエッセーもある。 15ページ(右) 右下 恐竜(落下する隕石を見ながら)「いつかきっと僕たちをテーマにドキュメンタリーを撮ってくれるよね!グスン泣」 関連記事 ・ハジャマット トルコの宗教的風刺かわら版

IAN エデビヤト イスタンブール・アート・ニュースの付録(文学)
IAN エデビヤト イスタンブール・アート・ニュースの付録(文学) イスタンブール・アート・ニュース紙の付録のテーマは様々。これはその中でも、文学に特化したもの。 月刊紙 値段 付録のため無料 全32ページ 紹介するのは2015年4月号 表紙 挿絵は2015年2月28日に他界したヤシャル・ケマルを描いたもの。本紙は彼の追悼の為、特集ページを設けている。 ヤシャル・ケマル(1923年10月6日‐2015年2月28日)はクルド系の小説家、脚本家。生涯で38もの賞を受け、トルコを代表する作家となった。特に『メメド 我が鷹』が国際的に評価され、ノーベル文学賞の候補にも挙がった。 2ページ(左) “人間を執筆に引き付けるのは少しの不愉快さと心残り” この記事を書いたのはベフチェット・チェリク(写真)、トルコの小説家。 2008年にサイト・ファーク短編賞、2011年にはハルドゥーン・タネル短編小説賞を受賞している。 28ページ 「カズオ・イシグロは眠れる巨人を起こすことはできるのか」 長崎県出身の日経イギリス人作家、カズオ・石黒についての記事。 関連記事 ・IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録