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アフメット・ハムディ・タンプナル Ahmet Hamdi Tanpinar
アフメット・ハムディ・タンプナル Ahmet Hamdi Tanpınar (1901年6月23日‐1962年1月24日)トルコの小説家、短編小説家、詩人、教師、翻訳家、文学史学者、政治家。 トルコ共和国の教師第一世代の一人であった彼は、「Bursa’da Zaman(ブルサで時間は)」という詩で一躍有名になった詩人である。学者や翻訳家など多くの顔を持つ彼の代表作は「Huzur(心の平安)」と「Saatleri Ayarlama Enstitusu(時間調整研究所)」という二つの小説である。 日本語で出版されているタンプナルの著作としては『心の平安(Huzur)』がある。 『心の平安 (Huzur)』詳しくはこちら Wikipedia 関連記事 ・オルハン・パムク ・オスマン・ネジュミ・ギュルメン
ハスレット トルコの風俗新聞
ハスレット Hasret トルコの風俗新聞 世界で最もイスラム教徒の割合が高く、現政権もイスラム系であるにも関わらず、このような新聞が街角で売られていることは興味深い。ハスレットとはトルコ語で「切望」。 週刊誌 全24ページ 値段1.5リラ(約60円)2015年10月現在 紹介するのは2015年10月3日版 表紙 左:イギリス人モデルSophie Deeは近頃仕事がもらえなくて1文無しに。 右:カナダ美人Jenny P.がベッドでは制限なし! 2ページ 出会いを求める人々の自己紹介 ページ。例えば左上「今週のさみしい人」と題するメッセージには「はじめまして。僕はデニズリ出身のビュレント。46才、身長175cmの独り身です。35-40歳の、素直な女性と結婚したいと思っています。もしもいらっしゃったら僕の番号はこれです。電話してください、会いましょう。男性はお断り」 3ページ セクシーモデルがモデル事務所で働く元彼の嫌がらせのせいで無職だと告白 4,5ページ 6ページ(中央赤字)「セックスは心臓発作の確立を上げたりはしない!」 7ページ「ゴーストタウンで撮影」 8ページ 「鉄格子より」受刑者専用のページがあることは驚きである。 このページでは、受刑者が自らの体験を書いたり詩を紹介したり。 例えば8ページ下部の短い詩は 「君が僕を拳銃で撃っても(辛くあたってもの意) 僕は君にバラを贈り続けるだろう この愛の武器で 君の心を打ちぬく 僕のバラ、愛する人よ」 9ページ 「鉄格子より」つづき。右下には出会いを求めるメッセージも 「僕の詩を読んで下さった女性のみなさん、こんにちは。(中略)僕と寂しさを分かち合ってくれる女性と文通したいと思っています。(牢屋の)内側の人でも外側でも、前向きな女性のお友達からの手紙を待っています。ちなみにカイセリ出身です。 バルトゥン刑務所」 12,13ページ 14,15ページ 16ページ(左中央)「ロボットとはセックス禁止」 18ページ 12星座占い 19ページ 「世界の人々の光景」 20ページ…
『最後の授業』 Hakkari’de Bir Mevsim
『最後の授業』 Hakkari’de Bir Mevsim 1995年 晶文社 フェリット・エドギュ(著) 木原興平(翻訳) <あらすじ> 舞台はトルコ南東部ハッキャーリ。主人公の青年は、何らかの事情で記憶を失っており、その記憶を少しずつ思い出すように、自らが生きるために必要なことを思い出しながら、それを生徒たちに教えようとする…。 この作品を原作とした映画「ハッカリの季節」は1983年にベルリン映画祭において銀熊賞、国際評論家連盟賞を受賞し一躍有名になり日本でも翌年公開された。 著者についてはこちら 購入はアマゾンから 関連記事 ・『イスタンブール短編集』 ・トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争
最初のペンギン 堀口美奈 杉原洋紀
最初のペンギン ストーリーでわかる! らくらく外国語習得術 杉原洋紀 & 堀口美奈 楽しく外国語を勉強したいなら必読の一冊。ブックカバーにトルコの国旗が出てくるのも偶然ではない。著者の堀口美奈さんはトルコ人ハーフでトルコ生まれ。杉原洋紀さんもトルコ語ができるマルチリンガルな方だ。 <内容(「BOOK」データベースより)> ほぼ独学で、二人合わせてのべ13の言語を話せるようになった著者たちが、「100時間で誰でも外国語を話せるようになる方法」、「色々な外国語を通じて 見えた世界の魅力」、「学ぶと得する外国語の選び方」、世界の8000の外国語に関する面白い「トリビア的豆知識」や、秘伝の「日本語しか話せない両親が 子どもをバイリンガルに育てる方法」などを、小説仕立てで余すところなく伝授。 関連記事 ・トルコ語分類単語集 ・写真集 シルクロード‐ローマへの道(6)コーカサス・シリア・トルコ・ギリシャ・イタリア 日本ゴートルコ語オンライン辞典
IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録
IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録 建築に関する情報に特化したイスタンブール・アート・ニュースの付録。 月刊誌 全32ページ 値段 付録のため無料 紹介するのは2015年4月号 表紙 トルコのセラミックタイル会社カレボドゥル社が2013年より「カレボドゥルと建築家たちの語らい」と題して続く会議で、世界的に有名な建築家、デイヴィッド・チッパーフィールド(写真)が登壇。 2ページ エディルネにあるトルコで2番目に大きなシナゴーグ、カル・カドシュ・アガドル・シナゴーグ 6ページ 「現代的な外観」 2015年初めにオープンしたシシリ市役所別館(写真上)は、そのモダンなファサードがに人々を惹きつけている。 7ページ 「2015年のもっともすぐれた内装プロジェクト…」 デザインの世界で最も由緒ある賞の一つであるiFデザイン・アワードは今年、初の試みとして内装デザインを評価の対象に入れた。 「オスマン政府のギリシャ人建築家が集う展覧会」 イスタンブールには、名もなきギリシャ人建築家たちが作った建物が現在も多く残っている。この展覧会はそのような、イスタンブールの様相を変えたともいえるギリシャ人建築家に焦点をあてたものだ。 19ページ 「偉大なシナンを現代の技術で語る展覧会」 上級改修建築家のセネム・アクチャイ氏とキュレーターのディーデム・ギュルザプが、彼らがデザインを手がけた建築家シナン(トルコで最も有名な建築家)ミュージアムの最初の一歩として考えられている、(2015年)4月9日にトプハーネ・イ・アーミレで始まる展覧会「建築家シナンとモノづくりの天才の傑作たち」について語った。 20ページ 「昔と今をデザインでつなげる」 トルコのみならず国際的にも評価されている建築家、ゼィネプ・ファドゥッルオール(写真)は、現代的なデザインの中に、オスマン帝国期、あるいはセルチューク朝の要素を取り入れている。 https://www.facebook.com/IstanbulArtNews 関連記事 ・IAN クロニクル イスタンブール・アート・ニュース付録
アズィス・ネスィン
アズィス・ネスィン Aziz Nesin (1915年12月20日‐1995年7月6日)イスタンブール出身。トルコの風刺作家、詩人。100以上もの作品を世に出し、世界中で翻訳され読まれている、トルコを代表する作家。 日本語で出版されているネスィンの作品としては『口で鳥をつかまえる男‐アズィズ・ネスィン短編集‐』がある。 『口で鳥をつかまえる男‐アズィズ・ネスィン短編集‐』詳しくはこちら 彼は政治的アクティビストでもあった。そのきっかけとなったのは1980年のクーデタにより、知識人排斥の機運が高まったことであった。彼は仲間の数名の知識人と共に、当時政権にあった軍部に立ち向かい、「Aydinlar Dilekcesi(知識人の請願)」を発したことで有名になった。彼はまた、トルコ作家組合の長でもあった。 彼はイスラムへの強い批判でも知られる人物である。彼はサーマン・ルシュディーの「悪魔の詩」(1988年発表、預言者ムハンマドを題材とした小説)をトルコ語に翻訳した。この小説はイスラム世界では冒涜的だと受け取られ、アズィズ・ネスィンも強く非難を受けた。 1993年7月2日、アナトリア中央に位置するシヴァスのホテルでアズィス・ネスィン含む多くの知識人が一堂に会し会議をしていたところ、ホテルに火がつけられ避難路が塞がれるという、いわゆる「シヴァス大量殺人事件」が起きた。この時、アズィス・ネスィンは危機一髪非難に成功するが、37人もの文化人が命を落とした。この事件はのちに、トルコのイスラム原理主義とその「冒涜者」の対立ではないかとされた。 関連記事 ・オルハン・パムク ・サイト・ファーイク・アバスヤヌク