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IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録
IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録 建築に関する情報に特化したイスタンブール・アート・ニュースの付録。 月刊誌 全32ページ 値段 付録のため無料 紹介するのは2015年4月号 表紙 トルコのセラミックタイル会社カレボドゥル社が2013年より「カレボドゥルと建築家たちの語らい」と題して続く会議で、世界的に有名な建築家、デイヴィッド・チッパーフィールド(写真)が登壇。 2ページ エディルネにあるトルコで2番目に大きなシナゴーグ、カル・カドシュ・アガドル・シナゴーグ 6ページ 「現代的な外観」 2015年初めにオープンしたシシリ市役所別館(写真上)は、そのモダンなファサードがに人々を惹きつけている。 7ページ 「2015年のもっともすぐれた内装プロジェクト…」 デザインの世界で最も由緒ある賞の一つであるiFデザイン・アワードは今年、初の試みとして内装デザインを評価の対象に入れた。 「オスマン政府のギリシャ人建築家が集う展覧会」 イスタンブールには、名もなきギリシャ人建築家たちが作った建物が現在も多く残っている。この展覧会はそのような、イスタンブールの様相を変えたともいえるギリシャ人建築家に焦点をあてたものだ。 19ページ 「偉大なシナンを現代の技術で語る展覧会」 上級改修建築家のセネム・アクチャイ氏とキュレーターのディーデム・ギュルザプが、彼らがデザインを手がけた建築家シナン(トルコで最も有名な建築家)ミュージアムの最初の一歩として考えられている、(2015年)4月9日にトプハーネ・イ・アーミレで始まる展覧会「建築家シナンとモノづくりの天才の傑作たち」について語った。 20ページ 「昔と今をデザインでつなげる」 トルコのみならず国際的にも評価されている建築家、ゼィネプ・ファドゥッルオール(写真)は、現代的なデザインの中に、オスマン帝国期、あるいはセルチューク朝の要素を取り入れている。 https://www.facebook.com/IstanbulArtNews 関連記事 ・IAN クロニクル イスタンブール・アート・ニュース付録

ファンタジー作家 メロディ・バッチ Melodi Bac
ファンタジー作家 メロディ・バッチ トルコのJ・K・ローリング と言われる若手作家のメロディ・バッチさん。 1995年イスタンブール生まれ。13歳の時、処女作「Yasak 禁断の旅(仮名)」を発表し、以来次々と新しい作品を生み出してきた。海外でも話題を呼んでいるシリーズ作の「Anka’nın Dönüşüフェニックスの再来(仮名)」は4部作の予定で、現在3作目の発表が待たれている。 Yasak 禁断の旅(仮名) 2011年 キャシーという名の若い天使が地球人のことを知りたいと地球にやってくる。そこで彼女はなんと地球人と恋に落ちてしまう。 Yasak II Crista 禁断の旅 II クリスタ 2012年 キャシーと恋人のマイケルが二人の恋を守るために全世界を敵に回して戦う物語 Anka’nın Dönüşü アンカの再来(仮名) 2015年 どこにでもい ような女の子カルメンは、ある日突然、自分が惑星クリクトスの女王アンカであることを知る。奪われた王座を取り戻すためにカルメンは長く危険な旅に出る。不死鳥伝説を勇敢生きていく少女の物語。 100. Nesil 100代目の宿敵 2016年 大座を取り戻したカルメンは、幸せの日々を送っていた。しかし、宿敵エンカは100世代目となり、強大なパワーを手に入れて彼女を殺そうとしていた。 カルメンは大きな惑星を治めるだけでなく、100世代エンカとも戦い、大きな儀栄を強いられることになる。本当の戦いの始まりである。。。 メロディ・バッチのトルコ語のウエブサイト http://melodibac.com/ Love Turkeyはメロディ・バッチとコンタクトを取り、今後も積極的に彼女の作品を紹介していきたいと伝えると、快く了承してくれた。楽しみにして下さい。

オルハン・パムクを読むキーポイント
オルハン・パムクを読むキーポイント by 岩永星路 & 岩永和子 オルハン・パムクの小説にはいくつかの共通する特徴があると考え、まとめてみたものをご紹介します。ご意見ご感想をお待ちします。 1.東西という基軸 2.こだわりとあきらめ 3.古いイスタンブールと古さびたイスタンブール 4.変わるもの変わらないもの 5.自分が決めると信じている人生と予め決まった人生 1.東西という基軸 (Doğu Batı) 「東」とは 西洋教育を受けながら、歴史的に「西」と対立してきた地に生きる者の目に映る「東」。 著者だけでなく、この地を舞台とする小説の主人公たちもまた、「西」を意識している。西洋の卓越性を認め、惨めな気持ちに苛まされる。西洋で生きた経験はなく、「西」への好奇心が最も重要な関わりである。 「西」とは 「東」の人間が見る、見ることができる「西」。新しさと進歩を意味し、「東」とは異なり「西」の人間は何かに異議を唱え、それを変えることができる。「東」の人間は異議を唱えるだけで新しいことを成し遂げたと勘違いし、自分が進歩的人間であると思う。例えば、『ジェヴデト氏と息子たち』に登場する兵士は商人の兄を軽蔑するが、その実、兄の援助なしには生きられない。 2.こだわりとあきらめ (Takıntı Boşvermişlik) -こだわり 小説の主人公は、自分の周囲のありとあらゆるものを細心の注意を払って観察し、気づく。そして気づいたことは決して忘れず、その発見を別の場所で別のことと結び付けて考える。この観察力は多くの場合、執着の相を呈するまでになる。 -あきらめ 主人公には意識的なあきらめが見られる。「こうなることはわかっていたんだ。流れにはさからえないさ。」という考え方がそこここに表れている。主人公が常に行動しているように見えるのは、世界もしくは自分の未来が変えられると信じているからではなく、こだわりから逃れられず、そのこだわりが自分にとってごく自然な愛すべきものであり、刺激的であることと関連している。 -現代人の救いのなさ (Çağdaş insanın çaresizliği) 「こだわりとあきらめ」という基軸は、現代人の救いのなさを表したテーマである。教育を受けた人間の運命主義ともいえる。テレビや新聞などから世界情勢に通じた都市の教養人は、現行の世界システムを変えることはできないことを知りながら生きているのだ。 3.古いイスタンブールと古さびたイスタンブール (Eski İstanbul Eskimiş İstanbul) 「パムクのイスタンブール」は、大都市イスタンブールのたった3つの地区だけが焦点となっている。それは①歴史地区(旧市街)、②ガラタ地区(新市街)、③ボスフォラス海峡沿いを指す。歴史小説は①と②、自伝的著作は②と③が舞台となっている。その他の場所はあまりにも無視されているため、例えば『赤い髪の女』では、この3つの地区以外の場所は終始主人公が理解しようと努力する外国のように扱われている。 ①は「昔」と「東」を映し、②は新しかったがもはや古さびてしまったイスタンブールの「西」の顔を表す。そして③は「西」に憧れる「東」の人間の住む場所である。パムクはイスタンブールの路地を、そこに立つ家々を、さらにはその中にある家具を描写する。これらはかつて人が作り古くなったものである。草木、花、鳥など、再生を繰り返す自然界が描かれないため、すべてがもともと古いか、または時を経て古さびたものになる。そのため、もの悲しさが感じられる。(hüzün) 4.変わるもの変わらないもの (Değişme Değişmeme) 主人公の生活において多くの詳細が描かれるため、読者は常に新しい事件が起きていると思いながら読み進むが、ある時点で実は何一つ変わっていないことに気づく。これは一人の人間の生涯に関してのみならず、世代についてもそうである。『ジェヴデト氏と息子たち』では、トルコ共和国建国後に生まれた第三世代が、成長してなおオスマン帝国時代を、祖父の代の論点で議論している。また『雪』では、様々な政治や宗教の信条を支持し、それぞれ全く異なった目的意識を持っているかに見える人々が、テレビで大人気のブラジルの連続ドラマが始まるや、同じ画面の前に集まる光景が描かれている。 5.自分が決めると信じている人生と予め決まった人生 (Kendi Hayatın Sandığın Hayat – Sana yazılan (biçilen) Hayat) 自分の周囲を自覚的に観察し、すべてに気づく主人公たちは、小さな決断により自分の人生を自分で切り開いていると感じる。しかしうまくはいかない。結局は違った人生を生きることになる。何が違っているのか。自らが考え、わが人生と思った人生と違う。だがそもそも、自分の置かれた状況や与えられた条件を見れば、こうなるのは必至だった。これは運命のようなものだ。自分たちの人生は元から決まっていたのだ。彼らは必死に努力するが、結局はこの運命を見つけるに至るのである。 主人公は夢見た人生が実現しなくとも、与えられた道を進みながら幸せになれる。何はともあれ、やらなければいけないと考えたことをやっているのだから。

IAN・クロニクル (イスタンブール・アート・ニュース付録)
IAN・クロニクル (イスタンブール・アート・ニュース付録) イスタンブール・アート・ニュース紙には多くの付録雑誌がある。クロニクルはその中でも、時代を彩った文芸記録の数々を掲載。 月刊誌 全114ページ 値段 付録のため無料 紹介するのは2015年4月号 表紙 1971年の写真。 ポスターには「20年働いてきました。追い出されようとしています。 モデル一同」の文字。 3ページ(左) 編集長からのメッセージ。 今月の特集である、1971年にヌードモデルが裸での抗議行動をした際は問題なく報道された同じトルコで、今年(2015年)に同写真を写真投稿サイト、インスタグラムに掲載されたところ大問題になり、すぐさま削除されてしまったエピソードなどを語る。 6,7ページ 1971年 真っ裸の訴え イスタンブール国立芸術アカデミーで15人のモデルが不当解雇を裸で訴えた。43年前に許されたこの行為が現在では・・・。 10,11ページ 12,13ページ 「イスタンブールのもう一つの歴史 工業遺産」 2000年代半ばまでイスタンブールのものづくりには成長のエネルギーが目に見える形で渦巻いていた。2015年現在、工業遺産の状況はいかに。 17ページ 29ページ ブロードウェイによる「オペラ座の怪人」イスタンブール公演の広告 40,41ページ 80,81ページ ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館より「野生の美」 82,83ページ 1999年Mc.Queenの春夏コレクションはパフォーマンス形式のファッションショーの幕開けとなった。シャローム・ハーロウのドレスは、左右のロボットによって色付けされていく。 107ページ(右) 鳩のえさを売る老人は、赤と白のストライプが目印。「イスタンブール商工会議所」の文字も。 関連記事 ・IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録 ・IAN エデビヤト イスタンブール・アート・ニュース付録

Stone Arks in Oblivion 東アナトリアの歴史建築
写真集 東アナトリアの歴史建築 Stone Arks in Oblivion 2011年 彩波社刊 篠野志郎(著) <内容> 東アナトリアに残る彩しいキリスト教・イスラーム教の歴史建築の全貌。 5世紀の柱上苦行僧・聖シメオンが最期に目にしたヴィジョンとは? 東アナトリアのあれのに打擲した「医師の方舟」が忘却の淵から謳い上げる豊潤なカンタータ ご購入はアマゾンより 関連記事 ・映画『昔々、アナトリアで』 Bir Zamanlar Anadolu’da ・写真集 カッパドキア 刻まれた時間

作家 フェリット・エドギュ Ferit Edgu
フェリット・エドギュ Ferit Edgü (1936年2月24日‐)トルコの短編小説家、詩人、小説家。 トルコ芸術学院絵画科で芸術を学んだ後、パリに留学。帰国後、自身の出版社を設立し、国内外の多くの作品を出版した。彼は様々なジャンルの著作を多数の言語に翻訳して出版したことでも知られている。 日本語で出版されているエドギュの作品としては『最後の授業(Hakkari’de Bir Mevsim)』がある。 フェリット・エドギュ 『最後の授業』はこちら 関連記事 ・トゥルグット・オザクマン ・ラティフェ・テキン