ハジャマット トルコの宗教的風刺かわら版
他の風刺かわら版と決定的に違うのは、その宗教色の強さだ。登場する女性はみなベールをかぶり長袖。露出度が高いので知られる大多数の風刺漫画とは好対照をなす。また、アタテュルク主義に反対する表現も多く含まれている。
週刊紙
全16ページ
値段 3.5リラ(約140円)2015年10月現在
紹介するのは2015年10月2日版
表紙
店員「ご説明している通り、クルディスタン労働者等(PKK)と国民民主主義党(HDP)のアジェンダは異なります。この表紙がPKKのアジェンダで、もう一つの花柄のがHDPのです」
客「そう、じゃあちょっと見せてよ」
店員「どうぞ、どうぞ、私が持っているので見てください。特別なんでね、(触らないでください)」

5ページ(右)
2段目の女性は三つ編みお下げに長袖、長いスカート。3段目女性教師は頭にスカーフをまとっている。他のかわら版との女性の描き方の違いがうかがえる。
ちなみに下段中央は注射を怖がって「叫ぶ」ムンクに看護師が「シーッ!!!静かに!」と怒っている場面。

8ページ(左)
アタテュルクが教科書に出すぎているという批判の文章(左側の黒い部分)

15ページ(右)
「イスラム原理主義者の日記」
普通では考えられないタイトルだろう。日記を見る限り、宗教的な人物ではあるが、世間一般の抱いているイメージとは異なり、雑誌に投稿した文書が掲載され悦に入ったり、作家に会いにいったりと文化人としての毎日を送っている様子を綴っている。

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