『イスタンブルで猫さがし』 新藤悦子

『イスタンブルで猫さがし』 新藤悦子

 『イスタンブルで猫さがし』 新藤悦子 <あらすじ> トルコの美しい猫――二色の瞳を持つワン猫に会いたい! という口実で、教室から逃げるようにして、父親の赴任先のイスタンブルにやってきた5年生の愛。アジアとヨーロッパ、2つの世界が見える街で、ワン猫をさがしながら、愛が見つけたものは……? 日本で生まれ育って初めて外国で暮らす愛、幼い時から外国を転々としている未来、トルコ人の父と日本人の母を持ちイスタンブルで生まれ育った勇人――。バックグラウンドの違う3人の子どもたちが出会い、悩みをぶつけ夢を語り、地元の子たちと衝突したり友情を結んだりしながら1匹の猫をさがす中で、新しい世界に目が開かれていく様子が鮮やかに描かれ、感動を呼びます。 ご購入はアマゾンから

トルコの小説家
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トルコの小説家

トルコの小説家   ここではトルコの著名な作家を何人か紹介する。日本語で出版されている著作も紹介しているので要チェック!   20世紀半ばに活躍 アフメット・ハムディ・タンプナル     風刺作家といえば彼! アズィス・ネスィン     著作が映画化されたことも話題に フェリット・エドギュ     トルコを代表する女流作家 ラティフェ・テキン     トルコ人初 ノーベル賞受賞作家 オルハン・パムク   なんとデビューはフランス! トルコでも不動の人気 オスマン・ネジュミ・ギュルメン       トルコ現代文学の先駆者 サーイト・ファーイク・アバスヤヌク   トルコ版『星の王子様』の作者 セルダル・オズカン     弁護士から劇作家に転身?! トゥルグット・オザクマン   関連記事 ・トルコの歌手 ・トルコの映画監督

『心の平安』 Huzur
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『心の平安』 Huzur

『心の平安』  Huzur 2015年藤原書店 アフメト・ハムディ・タンプナル(著) 和久井路子(翻訳) 著者についてはこちら <あらすじ> 「トルコ近代文学の父」の代表作、ついに完訳! 東と西が出会う都市イスタンブールを舞台に、西洋化とオスマン朝の伝統文化への郷愁との狭間で引き裂かれるトルコの知識層青年の姿を、甘美な恋愛劇と重ねて描きだす。  「僕たちはお互いを愛しているのだろうか、それともボスフォラスを愛しているのだろうか?」 トルコ共和国建国から約十五年、第二次世界大戦勃発前夜におけるイスタンブールの青年たちの物語。 主人公ミュムタズは幼い頃に両親を相次いで喪い、以後は、歳の離れた従兄であるイヒサンに引き取られる。ミュムタズは、歴史家であり東西の文化に造詣の深 いイヒサンを精神面でも父とし、長ずるにつれてオスマン朝時代の伝統文化(文学、芸術、骨董)を深く愛するようになる。研究者となったミュムタズは、博士 論文を書き上げたのち、ボスフォラス海峡を渡るフェリーで、夫と別れたばかりのヌーランと運命的に出会う。意気投合した二人は、イスタンブルの街並みに伝 統の美しさを訪ね歩くなかで愛を深め、ついに結婚の意思を固めるが……。 甘美なラブストーリーと伝統文化の美と神秘、そしてイスタンブルというトポスの魅力が渾然として描きだされた不朽の名作。     購入はアマゾンから     関連記事 ・新しい人生 ・改宗者クルチ・アリ教会からモスクへ  

『最後の授業』 Hakkari’de Bir Mevsim
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『最後の授業』 Hakkari’de Bir Mevsim

『最後の授業』 Hakkari’de Bir Mevsim 1995年 晶文社 フェリット・エドギュ(著) 木原興平(翻訳) <あらすじ> 舞台はトルコ南東部ハッキャーリ。主人公の青年は、何らかの事情で記憶を失っており、その記憶を少しずつ思い出すように、自らが生きるために必要なことを思い出しながら、それを生徒たちに教えようとする…。 この作品を原作とした映画「ハッカリの季節」は1983年にベルリン映画祭において銀熊賞、国際評論家連盟賞を受賞し一躍有名になり日本でも翌年公開された。 著者についてはこちら 購入はアマゾンから 関連記事 ・『イスタンブール短編集』 ・トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争

『乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺』 Berci Kristin Cop Masallari
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『乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺』 Berci Kristin Cop Masallari

『乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺』  Berci Kristin Cop Masallari 2014年 河出書房新社 ラティフェ・テキン(著) 宮下遼(翻訳) 2160円(2016年1月現在)   著者についてはこちら <あらすじ> ある町はずれの、ゴミの丘と芸術家たちが集う地域の境目にできたスラム街が舞台のお話。発展に取り残された田舎の慣習や風俗と、ものであふれかえっている消費社会とのはざまで生きる人々の奮闘を描く。       ご購入はアマゾンから 関連記事 ・失われた薔薇 ・最後の授業

『私の名は赤』  Benim Adım Kırmızı【新訳版】(上、下)
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『私の名は赤』  Benim Adım Kırmızı【新訳版】(上、下)

『私の名は赤』 Benim Adım Kırmızı【新訳版】 (上、下)2012年 ハヤカワ書房 オルハン・パムク(著) 宮下遼(翻訳) ここでは上巻を紹介する。 著者についてはこちら <あらすじ(裏表紙より)> 「1591年冬、オスマン帝国の首都イスタンブールで、細密画師が殺された。その死をもたらしたのは、帝国の命により秘密裏に制作されている装飾写本なのか……?同じころ、カラは12年ぶりにイスタンブールに帰ってきた。彼は例の装飾写本の作業を監督する叔父の手助けをするうちに、寡婦である美貌の従妹ジェキュレへの恋心を募らせていく…。東西の文明が交差する大都市を舞台にくりひろげられる、ノーベル文学賞作家の代表作」 購入はアマゾンから (順に、上、下巻) 関連記事 ・新しい人生 ・白い城

『新しい人生』オルハン・パムク
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『新しい人生』オルハン・パムク

『新しい人生』 Yeni Hayat  藤原書房 2010年 オルハン・パムク(著) 安達智英子(翻訳) <あらすじ(裏表紙より)> 「「ある日、一冊の本を読んで、ぼくの全人生が変わってしまった。」工科大学に通う平凡な大学生だった主人公は、美しい女子学生ジャーナンが持っていた本を古本市で購入し、その本の圧倒的な力にすっかり魅了されてしまう。主人公はジャーナンに心を奪われるが、ジャーナンの恋人メフメットが突然の銃撃事件で撃たれ、直後に二人は現場から失踪する。二人が自分と同じく本によって人生を狂わされたことを知った主人公は、二人の行方と、本に記された「新たしい人生」を探し求めて、長距離バスを乗り継ぐ旅に出る。 やがて再開を果たした主人公とジャーナンは、メフメットを負ってトルコ全土を巡る旅を続ける中で、銃撃事件の背後に、トルコの西洋化に抵抗する秘密組織の存在を知る…。刊行時にトルコで史上最速の売行きを達成した、ノーベル文学賞受賞作家の小説第五作。」 購入はアマゾンから 関連記事

『雪』【新訳版】オルハン・パムク
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『雪』【新訳版】オルハン・パムク

『雪』 Kar【新訳版】上・下  2012年 ハヤカワ書房 オルハン・パムク(著) 宮下遼(翻訳) <あらすじ(上)> 「雪が降りつづくトルコの地方都市カルスに赴いた詩人Ka。そこで彼は、宗教や信念、民族をめぐる衝突に否応なく巻き込まれていく。」 購入はアマゾンから (順に上、下巻) 関連記事

『白い城』オルハン・パムク
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『白い城』オルハン・パムク

『白い城』 Beyaz Kale 2009年 藤原書店 オルハン・パムク(著) 宮下遼、宮下志朗(翻訳) <あらすじ> 舞台は17世紀のイスタンブール。ナポリへの航海中に海賊にさらわれ、奴隷としてイスタンブールにやってくるヴェネチア人学生が主人公だ。彼はのちに「師」と呼ばれる、自分と見間違うほどよく似た男の奴隷となる…

『無垢の博物館』オルハン・パムク
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『無垢の博物館』オルハン・パムク

『無垢の博物館』 Masumiyet Muzesi 上、下 早川書房 2010年 オルハン・パムク(著) 宮下遼(翻訳) <あらすじ(上)> 「ノーベル文学賞受賞後第一作! 全世界絶賛。『わたしの名は「紅」』 『雪』に続く、世界最高の語り部の最新傑作。 三 十歳のケマルは一族の輸入会社の社長を務め、業績は上々だ。可愛く、気立てのよいスィベルと近々婚約式を挙げる予定で、彼の人生は誰の目にも順風満帆に 映った。だが、ケマルはその存在すら忘れかけていた遠縁の娘、十八歳のフュスンと再会してしまう。フュスンの官能的な美しさに抗いがたい磁力を感じ、ケマ ルは危険な一歩を踏み出すのだった――トルコの近代化を背景に、ただ愛に忠実に生きた男の数奇な一生を描く、オルハン・パムク渾身の長篇。」 <あらすじ(下)> 「これは不倫か? 純愛か? 男は婚約中にもかかわらず、美しい遠縁の娘との 情事に溺れていく。狂気に彩られた愛の物語。 「これから、わたしたちはどうなるの?」二人の愛する女から突きつけられたこの言葉に、ケマルは答えをもたなかった。彼の心はスィベルとフュスンの間を揺 れ動き、終わりのない苦悩に沈む。焦れた女たちはそれぞれの決断を下すのだが……。ケマルは心配する家族や親友たちから距離を置き孤立を深める。会社の経 営にも身が入らず徐々にその人生は破綻していく――トルコ初のノーベル文学賞作家が八年の歳月を費やして完成させた最新傑作、待望の邦訳。」 購入はアマゾンから (順に上、下巻) 関連記事 ・雪 Kar【新訳版】上・下 ・白い城