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トルコの日本文化センター(土日基金文化センター)パンフレット
土日基金文化センター Türk Japon Vakfı Kültür Merkezi パンフレット

『雪の轍』Kış Uykusu
『雪の轍』 Kış Uykusu 雪の轍はヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督が2014年に製作した長編映画。アントン・チェーホフの短編小説『妻』(1892年)にヒントを得て、カッパドキアを舞台に夫婦の葛藤を描いている。2014年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した。 監督について <あらすじ> 舞台はカッパドキア。元俳優のアイドゥンはここで年の離れた妻ニハル、妹のネジラとともにホテルを開業している。亡父の財産もあって裕福な彼らは、雑事は使用人に任せ何不自由 もない暮らしを重ねており、意識もすっかりブルジョアに染まりきっていた。ある日アイドゥンに納める家賃が払えないイスマイルの息子、イリヤスが憎悪をこ めてアイドゥンの車に投石する。この事件にアイドゥンは余裕を見せ追及をしなかったが、後日イスマイルの弟の導師ハムディに伴われイリヤスは謝罪に訪れ る。同情心を起こした篤志家のニハルは彼らへの憐れみを露わにするが、アイドゥンと対立する。 そんな彼にネジラも反意を明らかにするのだった。それもあっ てアイドゥンと慈善事業に没入するニハルの意識には亀裂が生じ、やがて口論の果てにアイドゥンは一時的な別居に出た。憔悴のなかニハルはイスマイルに逢 い、家族の生活費の足しになればと援助の金を渡すが、イスマイルはそれを暖炉の火中に放り投げた。一方ニハルへの気持ちを断ち切れないアイドゥンは、目的 地であるイスタンブールに向かうこともできず友人の家で酒に浸り、そしてニハルのもとに帰る気持ちを固めるのだった… <作品詳細> 『Kış Uykusu』 2014年5月公開 監督:ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン 出演:ハルク・ビルギネル、メリサ・ソゼン、デメット・アクバー、タメル・レヴェント、ネジェット・イシュレル 2014年、トルコ、196分 関連記事 ・映画『昔々、アナトリアで』 Bir Zamanlar Anadolu’da ・映画 『裸足の季節』

音楽家セレン・グルン連載記事開始!
音楽家セレン・グルン連載記事開始! 今年から日本で音楽活動を始め、ラブターキーのブランドアンバサダーになっていただいたジャズピアニストのセレン・グルンさん。これから毎月、彼女の音楽関連の記事がラブターキーのブログに連載される。 初回からは、日本ではなかなか情報が得られない世界で活躍するトルコ人ミュージシャンを紹介してもらう。 いずれは、日本で活動している外国人ミュージシャンとしてグルンさんが見た日本の音楽シーンなどについての記事もお届けする予定でいる。 現代トルコ音楽を代表するミュージシャンたち Gaye Su Akyol ガーイェ・ス・アクヨル BaBa ZuLa ババ・ズラ Elif Çağlar エリフ・チャーラル

バルシュ・マンチョ Baris Manco
バルシュ・マンチョ Barış Manço (1943年1月2日‐1999年2月1日) トルコのロック歌手、シンガーソングライター、作曲家、TVプロデューサー。 ガラタサライ高校在学中にその音楽キャリアを築き始め、トルコのロック音楽のパイオニアとなった。アナトリア・ロックというジャンルを作ったのも彼だとされている。200以上もの楽曲を手がけ、1999年に亡くなって以降もトルコで最も人気の高い歌手の一人である。彼の楽曲は、英語や仏語、伊語、独語、日本語、アラビア語、ヘブライ語、ルーマニア語など数多くの言語にも翻訳されている。1991年にはトルコの文化勲章を受章した。 バルシュ・マンチョの代表曲「Gulpembe」はこちら 関連記事 ・セゼン・アクス

ババ・ズラ BaBa ZuLa
セレングルンが紹介するトルコの音楽家たち - 2 ババ・ズラ BaBa ZuLa ババズラは、トルコ音楽シーンで、どのジャンルにも属さない珍しいグループの一つである。1996年にデルヴィッシュ・ザーイム監督の映画「棺の中でオーバーヘッドシュート」のテーマ曲を作るために結成されたグループだが(訳者注:すでにここまでもすごいですが)、今日のように世界各国でコンサートツアーを展開するとは当人たちも予想だにしていなかっただろうトルコ民謡をベースにして、トルコ音楽のルーツと近代音楽を融合させている。その妥協しない姿勢が彼らの音楽のオリジナリティを生み出している。ファンクと電子音楽の両方の要素が垣間見れるが、その原点はトルコの大地にある。生まれたのはトルコ語のサイケデリック音楽だ。 サズの弾き語りアーシュク・ヴェイセル、アーシュク・マフズーニ、トルコポップ歌手の草分けバルシュ・マンチョやポップグループモオルラル(モンゴル人という意味)から影響を受けながら、同時にジミーヘンドリック、ボブマーレイ、サンタナ、ザドアーズからもインスピレーションを得ている。ババズはこの自由さがあったがゆえにトルコ国内に留まらず、世界各国で注目されているのだ。楽曲もさることながら、ステージパフォーマンスも称賛に値する。ダンスや演劇的要素を取り込むことにより、自らの音楽と思想を視覚的にも訴え、彼らは観客と一つになる。あたかもシャマニズムのリチュアルの相を呈しているのだ。 Özgür Ruh (何物にも束縛されない)- Başka Bir Alem (もう一つの世界) アルバム 1996 – Tabutta Rövaşata (映画「棺の中のヘッディングシュート」のサウンドトラック) – Derviş Zaim (Ada Music) 1999 – Üç Oyundan Onyedi Müzik(Doublemoon) 2003 – Psychebelly Dance Music(Ruhani Oyun Havaları)(Doublemoon, mixed by Mad Professor) 2005 – Duble Oryantal(Doublemoon, mixed by Mad Professor) 2006 – Dondurmam Gaymak – Film Müziği – Yüksel Aksu (Rh Pozitif) 2007…

鈴木郁子 プロフィール
鈴木郁子 プロフィール 鈴木郁子(すずきいくこ)は、トルコ語の通訳、翻訳家、近・現代トルコ文学研究。東京都生まれ。トルコのマルマラ大学大学院修士課程を終了後、日本でトルコ語、トルコ文学に関わる活動を続ける。著書に『アジアの道案内トルコ まちの市場で買いものしよう』(玉川大学出版部、2017)。 略歴 成蹊大学文学部日本文学科を卒業後、出版関係の会社に勤務する。その後、現代トルコ文学に興味を持ち、渡土。トルコのイスタンブルで、トルコ語語学学校を修了。2008年から、マルマラ大学大学院のトルコ学研究所の近・現代トルコ文学室に籍を置き、19世紀末から現代までのトルコ文学を学ぶ。修士論文のテーマは『Ahmet Haşim’in Şiirlerinde Japon Haiku Estetiğinin Tesirleri(アフメット・ハーシムの詩に見える俳句的美意識の影響)』。 帰国後も、近・現代トルコ文学研究、翻訳、通訳、講師など、トルコ語に携わる。児童書を含め、トルコ文学を日本に紹介するため活動している。 2017年、『アジアの道案内トルコ まちの市場で買いものしよう』が玉川大学出版部より刊行された。 ブログ紹介 本が好きなすべての人へ