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『イスタンブール短編集』サーイト・ファーイク・アバスヤヌック
『イスタンブール短編集』 1997年 智文社 サーイト・ファーイク・アバスヤヌック 小山皓一郎(編・訳) 内容(「MARC」データベースより) わが街よ、海よ、カモメよ、おろかで哀しく愛しき人びとよ…。1930~40年代の黄昏のイスタンブールを舞台に人生の哀歓・人情の機微を絶妙の筆で描く28編。 ご購入はアマゾンより 作者についてはこちら 関連記事 ・乳しぼり娘とゴミの丘の御とぎ噺 ・失われた薔薇

「トルコの街角から」アヤソフィアの小さな住人たち① 写真家 星野安杏
アヤソフィアの小さな住人たち① イスタンブルの象徴とも言えるアヤソフィア。トルコに訪れたことがなくても、写真や映像で見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。 今回は、アヤソフィア生まれアヤソフィア育ちのグリを紹介したいと思います。 2009年にアメリカのオバマ前大統領が撫でたことで一躍有名になったグリ。日本では、動物写真家の岩合光昭さんの人気番組「世界ネコ歩き」で取り上げられています。 グリと出会ったのは2014年のことでした。まさか世界遺産の建造物に猫が住んでいるなど想像したことも無かったので、皇帝の門の隅っこにちょこんと座っているのを見た時のことの驚きは今でも忘れられません。 ふわっとした毛に、丸っとした体格。アーモンドみたいなくりっとした目が印象的な可愛らしい猫でした。しかし、そのつぶらな瞳はどこか遠くを見つめているようで、グリの纏う神秘的な雰囲気に一瞬で魅了されました。アヤソフィアをゆったりと歩く姿は美しく、威風堂々とした姿は「アヤソフィアの番人」と呼ばれるのも納得です。 一見とっつきにくいグリですが、来館者のひざに乗ったり、ポーズを取っているかのように館内で座っていることもあり、人懐っこい一面も垣間見えます。特に、前足を揃えて行儀よく座る姿はおなじみのポーズとなっています。 観光客のひざの上で寝息をたてながら寝る姿からは、沢山の人に愛されながら育ってきたことがわかります。 寒い冬のある日、アヤソフィアに行ったらグリにひざに乗られてしまい、閉館時間まで皇帝の門に座るはめになったことがありました。 「そろそろ帰ってもいい?」と聞くと何も言わず爪を立ててダメというグリ。結局、閉館時間を過ぎてしまい見回りに来た警備員さんに連れていかれてしまいました。「にゃー」と駄々をこねる姿はまるで子供のようで、普段の飄々としたグリとは正反対の顔に思わず笑ってしまいました。それからは、長い時間ひざに乗ってもらえるように、時間に余裕をもって会いに行くようにしています。 グリは今日もきっとアヤソフィアを訪れた人を眺めながら、のんびり気ままに過ごしているのでしょう。「アヤソフィアの番人」として、1日でも長く元気でいてほしいものです。

IAN・クロニクル (イスタンブール・アート・ニュース付録)
IAN・クロニクル (イスタンブール・アート・ニュース付録) イスタンブール・アート・ニュース紙には多くの付録雑誌がある。クロニクルはその中でも、時代を彩った文芸記録の数々を掲載。 月刊誌 全114ページ 値段 付録のため無料 紹介するのは2015年4月号 表紙 1971年の写真。 ポスターには「20年働いてきました。追い出されようとしています。 モデル一同」の文字。 3ページ(左) 編集長からのメッセージ。 今月の特集である、1971年にヌードモデルが裸での抗議行動をした際は問題なく報道された同じトルコで、今年(2015年)に同写真を写真投稿サイト、インスタグラムに掲載されたところ大問題になり、すぐさま削除されてしまったエピソードなどを語る。 6,7ページ 1971年 真っ裸の訴え イスタンブール国立芸術アカデミーで15人のモデルが不当解雇を裸で訴えた。43年前に許されたこの行為が現在では・・・。 10,11ページ 12,13ページ 「イスタンブールのもう一つの歴史 工業遺産」 2000年代半ばまでイスタンブールのものづくりには成長のエネルギーが目に見える形で渦巻いていた。2015年現在、工業遺産の状況はいかに。 17ページ 29ページ ブロードウェイによる「オペラ座の怪人」イスタンブール公演の広告 40,41ページ 80,81ページ ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館より「野生の美」 82,83ページ 1999年Mc.Queenの春夏コレクションはパフォーマンス形式のファッションショーの幕開けとなった。シャローム・ハーロウのドレスは、左右のロボットによって色付けされていく。 107ページ(右) 鳩のえさを売る老人は、赤と白のストライプが目印。「イスタンブール商工会議所」の文字も。 関連記事 ・IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録 ・IAN エデビヤト イスタンブール・アート・ニュース付録

ファンタジー作家 メロディ・バッチ Melodi Bac
ファンタジー作家 メロディ・バッチ トルコのJ・K・ローリング と言われる若手作家のメロディ・バッチさん。 1995年イスタンブール生まれ。13歳の時、処女作「Yasak 禁断の旅(仮名)」を発表し、以来次々と新しい作品を生み出してきた。海外でも話題を呼んでいるシリーズ作の「Anka’nın Dönüşüフェニックスの再来(仮名)」は4部作の予定で、現在3作目の発表が待たれている。 Yasak 禁断の旅(仮名) 2011年 キャシーという名の若い天使が地球人のことを知りたいと地球にやってくる。そこで彼女はなんと地球人と恋に落ちてしまう。 Yasak II Crista 禁断の旅 II クリスタ 2012年 キャシーと恋人のマイケルが二人の恋を守るために全世界を敵に回して戦う物語 Anka’nın Dönüşü アンカの再来(仮名) 2015年 どこにでもい ような女の子カルメンは、ある日突然、自分が惑星クリクトスの女王アンカであることを知る。奪われた王座を取り戻すためにカルメンは長く危険な旅に出る。不死鳥伝説を勇敢生きていく少女の物語。 100. Nesil 100代目の宿敵 2016年 大座を取り戻したカルメンは、幸せの日々を送っていた。しかし、宿敵エンカは100世代目となり、強大なパワーを手に入れて彼女を殺そうとしていた。 カルメンは大きな惑星を治めるだけでなく、100世代エンカとも戦い、大きな儀栄を強いられることになる。本当の戦いの始まりである。。。 メロディ・バッチのトルコ語のウエブサイト http://melodibac.com/ Love Turkeyはメロディ・バッチとコンタクトを取り、今後も積極的に彼女の作品を紹介していきたいと伝えると、快く了承してくれた。楽しみにして下さい。

トルコの小説家
トルコの小説家 ここではトルコの著名な作家を何人か紹介する。日本語で出版されている著作も紹介しているので要チェック! 20世紀半ばに活躍 アフメット・ハムディ・タンプナル 風刺作家といえば彼! アズィス・ネスィン 著作が映画化されたことも話題に フェリット・エドギュ トルコを代表する女流作家 ラティフェ・テキン トルコ人初 ノーベル賞受賞作家 オルハン・パムク なんとデビューはフランス! トルコでも不動の人気 オスマン・ネジュミ・ギュルメン トルコ現代文学の先駆者 サーイト・ファーイク・アバスヤヌク トルコ版『星の王子様』の作者 セルダル・オズカン 弁護士から劇作家に転身?! トゥルグット・オザクマン 関連記事 ・トルコの歌手 ・トルコの映画監督

Istanbul: City of a Hundred Names (英語)
Istanbul: City of a Hundred Names (英語) 2007年 Aperture オルハン・パムク(著)アレックス・ウェブ(写真) ノーベル文学賞受賞者オルハン・パムクがエッセーを掲載している、イスタンブールを舞台にしたユニークな写真集。 ご購入はアマゾンより 関連記事 ・オルハン・パムク