「トルコの街角から」アヤソフィアの小さな住人たち①  写真家 星野安杏

「トルコの街角から」アヤソフィアの小さな住人たち① 写真家 星野安杏

アヤソフィアの小さな住人たち①  イスタンブルの象徴とも言えるアヤソフィア。トルコに訪れたことがなくても、写真や映像で見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。  今回は、アヤソフィア生まれアヤソフィア育ちのグリを紹介したいと思います。  2009年にアメリカのオバマ前大統領が撫でたことで一躍有名になったグリ。日本では、動物写真家の岩合光昭さんの人気番組「世界ネコ歩き」で取り上げられています。  グリと出会ったのは2014年のことでした。まさか世界遺産の建造物に猫が住んでいるなど想像したことも無かったので、皇帝の門の隅っこにちょこんと座っているのを見た時のことの驚きは今でも忘れられません。  ふわっとした毛に、丸っとした体格。アーモンドみたいなくりっとした目が印象的な可愛らしい猫でした。しかし、そのつぶらな瞳はどこか遠くを見つめているようで、グリの纏う神秘的な雰囲気に一瞬で魅了されました。アヤソフィアをゆったりと歩く姿は美しく、威風堂々とした姿は「アヤソフィアの番人」と呼ばれるのも納得です。  一見とっつきにくいグリですが、来館者のひざに乗ったり、ポーズを取っているかのように館内で座っていることもあり、人懐っこい一面も垣間見えます。特に、前足を揃えて行儀よく座る姿はおなじみのポーズとなっています。 観光客のひざの上で寝息をたてながら寝る姿からは、沢山の人に愛されながら育ってきたことがわかります。  寒い冬のある日、アヤソフィアに行ったらグリにひざに乗られてしまい、閉館時間まで皇帝の門に座るはめになったことがありました。 「そろそろ帰ってもいい?」と聞くと何も言わず爪を立ててダメというグリ。結局、閉館時間を過ぎてしまい見回りに来た警備員さんに連れていかれてしまいました。「にゃー」と駄々をこねる姿はまるで子供のようで、普段の飄々としたグリとは正反対の顔に思わず笑ってしまいました。それからは、長い時間ひざに乗ってもらえるように、時間に余裕をもって会いに行くようにしています。  グリは今日もきっとアヤソフィアを訪れた人を眺めながら、のんびり気ままに過ごしているのでしょう。「アヤソフィアの番人」として、1日でも長く元気でいてほしいものです。   

画家エイリュル・キョクシュメールが現代トルコ人画家の絵画をシリーズで紹介

画家エイリュル・キョクシュメールが現代トルコ人画家の絵画をシリーズで紹介

エイリュル・キョクシュメール Love Turkey新企画! トルコ人画家エイリュル・キョクシュメールが現代トルコ人画家の絵画をシリーズで紹介してくれることになりました。彼女の自己紹介文と代表作を掲載します。 「イスタンブール在住、油絵を通して自己表現を試みる画家です。ユルドゥズ工科大学総合芸術プログラムを終了し、現在なお尊敬する画家の先生たちを見習いながら絵画の勉強を続けています。イスタンブールのベイオールにあるアトリエで絵を描き、また個展のカタログやパンフレットなどの製作も手がけています。」 エイリュルさんのアトリエはイスタンブールのベイオール地区にあるアカデミーアートセンター(Akademililer Sanat Merkezi) 彼女と一緒に数人の若い芸術家が絵の勉強を続けながらアートセンターの開催する展覧会などのかかわる仕事も手伝っている。 もちろんアートセンターにも芸術専門!の猫がいる。 「女性と自然との意思疎通が私の絵の主たる主なテーマです。 野生、ペット、すべての動物、破壊されていない自然の様子、現代女性の都会生活において建物中で自然を必要とする様、とげのある植物が感じさせる共感と信頼感、精神的な親近感を感じるほぼすべての生き物が私のインスピレーションの源です。生き物から感じ取れるものも、その生き物の他に類を見ない面白い形も私の絵のモチーフとなります。今日では「クラシック」とも言われる、デッサンとスケッチをベースにした絵の制作過程を好んで実践しています。私を魅了するすべての考え、眺め、そしてイメージを描きたいと思っています。 特に、女性にとって大自然(動物や植物に囲まれていること)が理想的な生活および生産の場所であると考えます。私の絵で、女性が自然とともにあることでより強くなり、完成される状態を表現したいのです。 私がこれから紹介していくのは、(若手、ベテランにかかわらず)ほとんどが、従来型の基礎に則って絵を描く、アカデミーで教育を受けたか、そうでなくてもその基礎に忠実な具象画を描く画家たちです。 エイリュルさんの作品の一部を紹介したい Eylul Koksumerホームページ

エルディル・ヤシャロール 風刺画家

エルディル・ヤシャロール 風刺画家

エルディル・ヤシャロール 風刺漫画家 (Erdil Yasaroglu) 1971年生まれ。ミーマル・シナン美術大学彫刻科卒トルコを代表する風刺漫画家のひとり。 1989年に風刺かわら版リモン Limon(現レマン Leman)にてプロ漫画家活動開始。その後、数人の仲間とともにレマンを去り、月刊誌ペングエン(Penguen / ペンギンの意味)を創立。以前Love Turkeyで紹介した漫画家Selcuk Erdemもその一人。       90年代に政治家の人形で星治パロディーを主題にしたテレビ番組「プラスティップショー」を企画。のちに有名モデル「ベギュム・クチュク」 と結婚し話題を呼ぶ。   現在もレマン誌で活動を続けている。かわいい動物のキャラクターをたくさん描く。自作品をまとめた単行本(Komikaze)もシリーズで多数出版されている。 これからエルディル・ヤシャロールさんの作品を数回続けて紹介していくので楽しみにして下さい。 エルディル・ヤシャロールのホームページ エルディル・ヤシャロールのFacebookページ エルディル・ヤシャロール Twitterページ    

メスト・エジル自伝
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メスト・エジル自伝

メスト・エジル自伝 ドイツサッカー代表チームの鉄板メンバー、トルコ人選手メスト・エジルの自伝が日本語でも読めるようになった。 メスト・エジル(Mesut Özil, 1988年10月15日 – )は、ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ゲルゼンキルヒェン出身のサッカー選手。ドイツ代表である。アーセナルFC所属。ポジションはMF。主にオフェンシブミッドフィルダーとしてプレーしている。トルコ系移民の3世で、両親はともに黒海沿岸のゾングルダク県にルーツを持つ。オジル、エツィルなどとも表記される。 ご購入はアマゾンジャパンから Wikipediaでみるメスト・エジル

Selen Gülün Concerts in  Tokyo

Selen Gülün Concerts in Tokyo

Selen Gülün コンサート予定 Love Turkeyブランドアンバサダーでトルコ人ジャズピアニストのセレン・グルン 2017年に生活基盤を日本に変え、東京で音楽活動を続けている。 トルコでジャズと言えば一人者のセレンの音楽を是非お聞きになってみてください。 3rd Anniversary Concert! – Selen Gülün Trio at Electrik Jinja – 6/16 (Sat) Selen Gülün Trio is back at Electrik Jinja to celebrate the 3rd Anniversary of Selen’s first concert in Japan that took place right here in June 2015. Selen率いるSelen Gülünトリオが、Selenが2015年に日本で初めてコンサートを行った場所・Electrik神社に3年ぶりに戻ってきます! −Selen Gülün Trio− Selen Gülün (Electric Piano,…

記事紹介「祖父 山田虎次郎の夢を追う」和多利月子

記事紹介「祖父 山田虎次郎の夢を追う」和多利月子

「祖父 山田虎次郎の夢を追う」和多利月子 トルコの歴史に感心を持つ方であれば、だれもがご存知の山田虎次郎さん。トルコと日本の友好関係を築いた民間大使とも言われるほどの存在だった。 その山田虎次郎の孫娘で、ワタリウム美術館役員の和多利月子さんが2017年12月15日に日本経済新聞の文化欄で祖父への思いを語った興味深い記事を是非読んでもらいたい。