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画家 ヒュスニュ・コルダシュ HÜSNÜ KOLDAŞ
画家エイリュル・キョクシュメールがシリーズで紹介する現代トルコ人画家の絵画。 HÜSNÜ KOLDAŞヒュスニュ・コルダシュ 1949年イスタンブール生まれ。 ミーマルシナン芸術大学で絵画を学び、現在は同大 学のフレスコ画教室で教鞭をとっている。 彼の作品で特徴的なのはアナトリア古代文明の痕跡、つまり寺院や墓所や当時の人々の生活空間などである。この古代の空間上に描かれる現代を表すディーテール(たとえば、サッカーボール、ルービックキューブ、ガスランプ)を通じて「時間の無限性」を表現する。 時が継続して恒久的であるのに対して、人間の残した痕跡のはかなさを強調する。 古代遺跡とともに「夜」も表現手段として大きな役割を果たし、絵画のテーマの背景となっている。 すべてを闇に隠す夜と、太古の昔から地球を眺めけている星空が、彼の時の概念を的確に表現している。 夏を過ごすバファ湖畔では夜になると長い散歩をし、誰もいない遺跡の中でスケッチを描き、この旅人となった自分の姿を頻繁に絵のモチーフにしている。自画像を見ると旅人の心理や観察眼がよく見て取れる。 スケッチブックと鉛筆を手に夜の闇に足を踏み入れ、古代文明の遺跡を歩き回り、星空の下で時間概念を超越した状態で絵画を生み出す。そして、日が昇るとき現実の世界に戻ってくるの Ressam Hüsnü Koldaş, 1949 yılında İstanbul’da doğdu. Resim eğitimini Mimar Sinan Güzel Sanatlar Üniversitesi’nde tamamlayan Koldaş, bugün hâlâ aynı üniversitede Fresk atölyesinde hocalık yapmaktadır. Hüsnü Koldaş’ın resimlerinde Anadolu’nun antik uygarlıklarından kalma izler, tapınaklar, mezarlıklar…
エリフ・チャーラル Elif Çağlar
セレングルンが紹介するトルコの音楽家たち - 3 エリフ・チャーラル ・ムスル Elif Çağlar Muslu エリフ・チャーラルはイスタンブール・ビルギ大学音楽学部でジャズ音楽を学んだ。 ロクシークラブ主催の音楽祭で優勝したグループ「バグダットアベニュー」と共にアルバム「1-10」を発表。 ジャズ演奏技術をさらに高めるために、2006年にアメリカにわたり、伝説のジャズシンガー、シーラージョーダンの指導を受ける。ニューヨーククィーンズカレッジ付属のアーランコップランド音楽学校を優秀な成績で卒業する初めてのトルコ人になる。 音楽ビデオ:“M-U-S-I-C” – Circus Love ニューヨークに在住中に55 Bar、Nublu、The Knitting Factoryなど多くのクラブでコンサートを開く。国際イスタンブールジャズフェスティバル、アクバンク・ジャズフェスティバル、2012年ブラティスラヴァ・ジャズフェスティバル、プリシュティナ(アルバニア)ジャズフェスティバル、ワンラブ(カナダ)ジャズフェスティバル、ルクセンブルグ紅葉のジャズフェスティバル、ブルースフェスティバルなど多くの権威あるジャズフェスティバルに出場。 トルコの女性ジャズシンガーとしては初めて英語の歌詞から作曲やアレンジまですべて自らおこなったアルバム「M-U-S-I-C」を2010年に発表し大きな反響をえた。 このアルバムを制作した「NU DC Record」はウエブサイトにチャーラルの音楽ビデオ数多くアップしている。ぜひ聞いてみて下さい。 http://www.nu-dcrecords.com/videolar 2013年にシカゴジャズの名手ジミーバーンズ、キャサリンデイヴィスと共にトルコの歴史日ある「Blues Festival」の記念アルバム「ブルースで生き返る」を共同制作した。このアルバムのために新曲「Bluestanbul」を作曲。 音楽ビデオ:Catch Us If You Can (Balcony TV) トルコの名門ボアズィチ大学の学生が運営しているボアズィチラジオが主催する音楽賞をジャズ部門で2度受賞。2014年に「軽音楽」のシングルを制作。(自作の二曲が収録されている)世界的に知られるジャズミュージシャンであるアーロンパークス 、ハリッシュラガヴァン、エリックハーランドと共作のアルバムMisfit「ミスフィット」が2015年に発表され、2016年にディスクユニオンの依頼で日本でも好評販売された。2016年にMrs.Eloの名でEPアルバム「Everyone with Everything」を発表。 アルバム: “M-U-S-I-C” (Nu-Dc Records, 2011) “Misfit” (Nu-Dc Records, 2015) “Hafif Bati Muzigi”, Single (Nu-Dc Records,…

ババ・ズラ BaBa ZuLa
セレングルンが紹介するトルコの音楽家たち - 2 ババ・ズラ BaBa ZuLa ババズラは、トルコ音楽シーンで、どのジャンルにも属さない珍しいグループの一つである。1996年にデルヴィッシュ・ザーイム監督の映画「棺の中でオーバーヘッドシュート」のテーマ曲を作るために結成されたグループだが(訳者注:すでにここまでもすごいですが)、今日のように世界各国でコンサートツアーを展開するとは当人たちも予想だにしていなかっただろうトルコ民謡をベースにして、トルコ音楽のルーツと近代音楽を融合させている。その妥協しない姿勢が彼らの音楽のオリジナリティを生み出している。ファンクと電子音楽の両方の要素が垣間見れるが、その原点はトルコの大地にある。生まれたのはトルコ語のサイケデリック音楽だ。 サズの弾き語りアーシュク・ヴェイセル、アーシュク・マフズーニ、トルコポップ歌手の草分けバルシュ・マンチョやポップグループモオルラル(モンゴル人という意味)から影響を受けながら、同時にジミーヘンドリック、ボブマーレイ、サンタナ、ザドアーズからもインスピレーションを得ている。ババズはこの自由さがあったがゆえにトルコ国内に留まらず、世界各国で注目されているのだ。楽曲もさることながら、ステージパフォーマンスも称賛に値する。ダンスや演劇的要素を取り込むことにより、自らの音楽と思想を視覚的にも訴え、彼らは観客と一つになる。あたかもシャマニズムのリチュアルの相を呈しているのだ。 Özgür Ruh (何物にも束縛されない)- Başka Bir Alem (もう一つの世界) アルバム 1996 – Tabutta Rövaşata (映画「棺の中のヘッディングシュート」のサウンドトラック) – Derviş Zaim (Ada Music) 1999 – Üç Oyundan Onyedi Müzik(Doublemoon) 2003 – Psychebelly Dance Music(Ruhani Oyun Havaları)(Doublemoon, mixed by Mad Professor) 2005 – Duble Oryantal(Doublemoon, mixed by Mad Professor) 2006 – Dondurmam Gaymak – Film Müziği – Yüksel Aksu (Rh Pozitif) 2007…

『最後の授業』 Hakkari’de Bir Mevsim
『最後の授業』 Hakkari’de Bir Mevsim 1995年 晶文社 フェリット・エドギュ(著) 木原興平(翻訳) <あらすじ> 舞台はトルコ南東部ハッキャーリ。主人公の青年は、何らかの事情で記憶を失っており、その記憶を少しずつ思い出すように、自らが生きるために必要なことを思い出しながら、それを生徒たちに教えようとする…。 この作品を原作とした映画「ハッカリの季節」は1983年にベルリン映画祭において銀熊賞、国際評論家連盟賞を受賞し一躍有名になり日本でも翌年公開された。 著者についてはこちら 購入はアマゾンから 関連記事 ・『イスタンブール短編集』 ・トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争

最初のペンギン 堀口美奈 杉原洋紀
最初のペンギン ストーリーでわかる! らくらく外国語習得術 杉原洋紀 & 堀口美奈 楽しく外国語を勉強したいなら必読の一冊。ブックカバーにトルコの国旗が出てくるのも偶然ではない。著者の堀口美奈さんはトルコ人ハーフでトルコ生まれ。杉原洋紀さんもトルコ語ができるマルチリンガルな方だ。 <内容(「BOOK」データベースより)> ほぼ独学で、二人合わせてのべ13の言語を話せるようになった著者たちが、「100時間で誰でも外国語を話せるようになる方法」、「色々な外国語を通じて 見えた世界の魅力」、「学ぶと得する外国語の選び方」、世界の8000の外国語に関する面白い「トリビア的豆知識」や、秘伝の「日本語しか話せない両親が 子どもをバイリンガルに育てる方法」などを、小説仕立てで余すところなく伝授。 関連記事 ・トルコ語分類単語集 ・写真集 シルクロード‐ローマへの道(6)コーカサス・シリア・トルコ・ギリシャ・イタリア 日本ゴートルコ語オンライン辞典

ハジャマット トルコの宗教的風刺かわら版
ハジャマット トルコの宗教的風刺かわら版 他の風刺かわら版と決定的に違うのは、その宗教色の強さだ。登場する女性はみなベールをかぶり長袖。露出度が高いので知られる大多数の風刺漫画とは好対照をなす。また、アタテュルク主義に反対する表現も多く含まれている。 週刊紙 全16ページ 値段 3.5リラ(約140円)2015年10月現在 紹介するのは2015年10月2日版 表紙 店員「ご説明している通り、クルディスタン労働者等(PKK)と国民民主主義党(HDP)のアジェンダは異なります。この表紙がPKKのアジェンダで、もう一つの花柄のがHDPのです」 客「そう、じゃあちょっと見せてよ」 店員「どうぞ、どうぞ、私が持っているので見てください。特別なんでね、(触らないでください)」 5ページ(右) 2段目の女性は三つ編みお下げに長袖、長いスカート。3段目女性教師は頭にスカーフをまとっている。他のかわら版との女性の描き方の違いがうかがえる。 ちなみに下段中央は注射を怖がって「叫ぶ」ムンクに看護師が「シーッ!!!静かに!」と怒っている場面。 8ページ(左) アタテュルクが教科書に出すぎているという批判の文章(左側の黒い部分) 15ページ(右) 「イスラム原理主義者の日記」 普通では考えられないタイトルだろう。日記を見る限り、宗教的な人物ではあるが、世間一般の抱いているイメージとは異なり、雑誌に投稿した文書が掲載され悦に入ったり、作家に会いにいったりと文化人としての毎日を送っている様子を綴っている。 関連記事 ・ペングエン トルコの風刺かわら版 ・バヤンヤヌ トルコの風刺かわら版 tags hacamat dergi