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「トルコの街角から」釣り人が教えてくれたイスタンブルの楽しみ方 写真家 星野安杏
釣り人が教えてくれたイスタンブルの楽しみ方 イスタンブルでは初雪も降り、冬本番だそうです。冬のイスタンブルというと私は思い出す光景があります。ガラタ橋で釣りをするおじさん達です。「雨にも負けず、風にも負けず」と言いますが、まさに寒い夜に火を焚いてまで釣りをするおじちゃん達の光景に純粋に「なぜ?」と強く思ったのです。 そこで、当時一緒の寮だった友人と一緒にカラキョイに行って一式60TL(当時のレートで3000円程)の安い釣竿を買い、めでたくイスタンブルで釣りデビューすることになりました。親しみやすそうなおじちゃん達に声をかけて、仲間に入れてもらいます。安い釣竿なので全く釣れません。それでも、笑いながらもエサのつけ方から自分の釣りのテクニックまで教えてくれます。時にはラクやエフェスを片手に、缶詰の煮物やチーズをつまみながらトルコの文化や政治、人生相談まで色々なことを話しました。 今思い返せば、おじちゃん達も私も「釣り」という行為よりも、一緒に過ごす「時間」を楽しんでいたのでしょう。魚が釣れるかどうかはあまり問題ではないのです。目の前に広がる海を見ながら、その時間を楽しむことが釣りの醍醐味なのです。私はおじちゃんたちの仲間に入れてもらいましたが、釣りには色々な人が来ています。親子や兄弟、学生やオフィスカジュアルのような格好の人まで。色々なバックグラウンドの人と話せるのも釣りの楽しみの一つです。 釣りを楽しむのはガラタ橋だけではありません。アジア側のウスキュダルでヨルダン人の友人と釣りをした時には、通りがかりの人が釣りを教えてくれました。ベシクタシュも海に近いので釣りを楽しめます。竿を持っていなくても、「お!今日は大漁ですね。」と話すだけで会話が生まれます。釣りをはじめたことで、イスタンブルとの距離感が縮まった気がしました。私が東京に帰って、仕事や満員電車で疲れた時に思い出す「トルコ」はこういう些細な日常の光景だったりします。 留学から日本に帰る時、釣竿は日本に持って帰れないので他のゴミと一緒に玄関に置いておきました。滞在中1匹しか釣れませんでしたが、人生初のマイ釣竿。この釣竿のおかげで出会えた人もいるので、少し愛着があります。そこで大家さんに遭遇。「半年間お世話になりました」とか「今度はいつトルコに来るの?」と他愛も無い話をしていると、ふと大家さんの目が変わりました。「バハル(トルコでの私の名前)、なんで釣りに誘ってくれなかったんだ!」少し寂しそうな顔の大家さん、いつか一緒に釣りをしようと話して別れました。あれ以来、なかなか時間がなくてトルコに行っても釣りはできていませんが、いつかまた挑戦したいと思います。

日本人視点で楽しむ現代トルコ音楽 HADİSE ハーディセ
第7回 大阪や日本全国、世間を騒がせましたG20もやっと終わりました。 私もそうですが、飛行機好きにはたまらない期間だったようでして、 日本に就航していない航空会社の機体や各国の政府専用機や準備に来る空軍機などが 続々と関西~中部地方にお出でになられたそうです。 トルコの政府専用機を初めて見たような気がするんですが、なかなかスタイリッシュでイイですね。 この間にも他国ではどう見ても下着でしかないモノをkimonoだと言い張るお方も出てこられまして、 文化の多様性ってどこまで許容されてよいものか悩むこの頃…(´・ω・`) さて。 現在トルコに住んでいる人々の大半は中央アジアから何世紀も掛けて移民してきた民族の末裔になると思うのですが、 そんな彼らもさらにトルコを飛び出して欧州に移民に行っているのは有名な話。 そして、移民に行って帰って来た帰国子女的な歌手も結構おられます。 有名どころではTarkan (タルカン)氏ですよね… だけど、今回は取り上げない (ノ´∀`*) 今回はこの曲です。 Hadise – Visal (2013) 今回の曲はクラブ系のDubstepというジャンルだそうで、トルコらしからぬ感じですが格好良しです。 えー、Hadiseさんが何人であろうとどこの国籍であろうと、私は好きです。 ベルギーへ移民した子孫の彼女、5か国語くらい喋れる方で、音楽学校ではなく大学に通って学位を取っておられる方でもあります。 コンテスト番組の司会とかもされてまして、その人柄からトルコ国内でも人気があるようです。 2009年に、日本でも(一応)デビューしてました! でもね。 「ひと夏のドゥン☆テク☆テク」(←原曲名「Düm tek tek」、英語名「Crazy for you」) 題名とか邦題ヒド過ぎると思う。曲はいいのに! この曲は、同年ユーロヴィジョンソングコンテストに出場した時の曲でもあります。 Hadise – Düm Tek Tek Live 2009 Eurovision Song Contest もう10年も前の曲…(゚д゚)!

サズ演奏者 藤井良行 プロフィール
サズ演奏者藤井さんのブログから引用です: FUJI (藤井良行) トルコの伝統的な弦楽器サズの演奏家。1993年にイスタンブールでサズの演奏法を学び、帰国後自身の旅の体験をもとに、トルコの歴史・文化や生活習慣などを紹介しながら、ハルク(民謡)アラベスク(演歌)アレウィー音楽(宗教的マイノリティー)ロマ音楽など多様な音楽や歌を発信している。 1980年代から印度から中東にかけて各地を旅し、トルコで弦楽器サズをかきならす吟遊詩人アーシュクに出会ってサズ奏者を志す。 1993 年イスタンブルでサズ奏者のイルファンオラル、アドナンヴァルヴェレン、ジャフェルユルデュズの各氏に師事し演奏法の基礎から学ぶ。1994年に帰国し、 日本で数少ないサズ奏者として演奏を始める。1995年イスタンブルのローカルテレビのニュース番組に出演。1999年トルコ地震チャリティーコンサート のために来日したサズ奏者エンギン=シャファク=ギュルレル氏の指導を受ける。 ソロ演奏及びベリーダンスの伴奏奏者として活動中。変わったところではトルコ落語の語り、紙芝居の伴奏、結婚式や音楽葬での演奏なども頼まれれば行う。 2000年7月毎日新聞多摩版でライブ活動紹介。2006年より2年間放送大学世田谷学習センターの非常勤講師をつとめる。2007年5月24日の読売新聞連載東京ストーリー(都内版)に掲載。2010年6月、NHK衛星第一放送の「アジアクロスロード」に出演。年間100本近いライブ活動を展開。2014年4月、生演奏の聖地近江楽堂にてソロリサイタル。CD製作中。 Fujii Blog

『天使の墜落』 Melegin Dususu
『天使の墜落』 Meleğin Düşüşü セミフ・カプランオール監督の2005年の作品。 監督について <あらすじ> あるホテルで清掃の仕事をしているゼイネプの夜は、父親からの虐待のせいで地獄も同然。ゼイネプがコミュニケーションを取れるのは同じホテルで働き、彼女に関心を示しているムスタファだけ。 自分よりも年下のムスタファの誘いには簡単に良い返事はできない、けれど無視することもできない。ゼイネプは、心の中の葛藤から解放されるべく、進むべき探している。 同じ町の別の場所では、若い音響技師のセルチュクが、妻の死への罪の意識に苦しんでいる。セルチュクの妻の服の入ったスーツケースは、ゼイネプの運命を思わぬ形で変えてゆくのだった… <受賞> ナント三大陸映画祭 グランプリ ケララ国際映画祭 グランプリを受賞 イスタンブール国際映画祭 国際映画批評家連盟賞 アンカラ国際映画祭 審査員特別賞 <作品詳細> 『Melegin Dususu』 2005年 監督:セミフ・カプランオール 音楽:エドワード・グリーグ 出演:トュリン・オゼン、ブダク・アカリン、ムーサー・カラギョズ、エンギン・ドアン、イェスィム・ジェレム・ボスオール、オズレム・トゥルハル 2005年、トルコ、ギリシャ、90分 関連記事 ・映画 『裸足の季節』 ・映画『昔々、アナトリアで』 Bir Zamanlar Anadolu’da

赤ちゃん トルコ語命名ガイド
赤ちゃん トルコ語命名ガイド 近年のトルコ人と日本人の国際結婚の増加に伴い、生まれたお子さんの命名にあたり、素敵なトルコ語名をと考えるカップルも多くいらっしゃいます。このような方々に、トルコ語命名で知っておきたいことをお伝えします。 まず、トルコでの姓名についての基本的知識ですが、①親の付けた名・②おじいちゃんおばあちゃんの付けた名・③姓、の順で並びます。トルコでは姓で呼ばれることはまずなく、かなり親しい人でも姓をすぐ思い出せない場合もよくあります。おじいちゃんおばあちゃんに付けてもらった名で呼ばれるケースも少なく、ほとんどは親が付けた名が呼び名になります。ちなみに、おじいちゃんおばあちゃんにもらった名がイスラム教にちなんだ名前が多いことは想像がつくと思います。 一般的に言って、親は子供に長くて難しい名前を付けることはしません。これはイスラム的な名であろうとなかろうと共通しており、呼びやすく覚えてもらえやすい、子供自身も簡単に書ける名前をと思ってのことです。男性名を例に挙げれば、ムスタファ、メフメット、ハサン(アラビア語名)、ハーカン、メテ(トルコ語名)はトルコに何十万人もいます。 日本語にも「名を成す」「名を上げる」という表現がありますが、トルコで名は自分の善行、成功で勝ち取るもので、生まれた時にもらう名はそれほど重要ではないというのが伝統的な考え方です。ただし、偉業を成し遂げた人の名(例えば祖国の父ケマル・アタチュルクからケマル)を子供に付ける人ももちろんいます。 次に、命名の際、日本名とトルコ名が違っていても問題ありません。例えば、日本名が泉(いずみ)、トルコ名がPınarプナル(トルコ語で泉の意味)でも大丈夫です。日本語の名はすべてローマ字で表せますが、トルコ名を日本で表記したい場合、漢字表記はもちろんのこと、カタカナ表記でも少し大変ですね。ですから、表記が困難な名については無理をせずにトルコでだけ登録するのも一案です。つまり、日本名は日本のパスポート上に、トルコ名はトルコのパスポート上に記載されるわけで、名が異なっていることをチェックする機関はないということです。 具体的な名前については、『赤ちゃんの名前辞典』をご参照ください。 ハーフの子供を育てるままの日記ブログもお読みください!

日本人視点で楽しむ現代トルコ音楽 MOR ve ÖTESİ モル ヴェ オテスィ
第8回 やっと暑さに身体が慣れた頃ですが、秋の気配も続々と感じられるようになりましたね…。 季節の移ろいは早いものです…。 夏休みもあと少し、ですね (*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。) 今回はこの曲です。 Mor ve Ötesi (モル ヴェ オテスィ) – Yaz Yaz Yaz (2003) 16年も前の曲かよ!という意見は聞こえません(∩゚д゚)(笑) 実は題名の「yaz」は『書け』と言う意味と『夏』の両方の意味があるのですが、 まだ私がトルコ語に慣れない頃(いつ?(∋_∈))に勘違いして『夏』の意味だと思ってたというワケでの紹介です。 それで、この曲が何故『書け』を強調してるのかと言うと…少しモラハラ気味の歌詞ですね。 曲がロックでかっこよきなのに、歌詞の中身は痴話げんかと言う… ただし、この曲自体はリバイバルされまくってる所謂「懐メロ」をロックにしたものです。 トルコ語で言うと「Unutulmayanlar (ウヌトゥルマヤンラル)」的なジャンルになるんでしょうか? だからモラハラ的な面は、そういう時代だったと勘弁してください。 だからモラハラ的な面は、そういう時代だったと勘弁してください。 (日本の昔の曲にもすごいのはあるよね…( ´Д`) 他にも有名な歌手が歌ったものを上げておきます。 Ajda Pekkan – Yaz Yaz Yaz Hepsi – Yaz Yaz Yaz Ajda姐さんのはレトロで、Hepsiのはノリがよくて、どれも好きですよ~ヾ(´▽`*)ゝ ボーナス!! Mor ve Ötesi – Deli