レマン トルコの風刺かわら版
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レマン トルコの風刺かわら版

レマン Leman トルコの風刺かわら版   左よりの週刊誌であるこのかわら版は、もともとリモン(Limon トルコ語でレモンを意味する)という名前であったが、政府を批判する内容を含むために幾度も廃紙を余儀なくされ、そのたびに名前を少しずつ変え今に至っている。   週刊誌 全16ページ 値段 3.5リラ(約140円)2015年9月現在 紹介したいのは2015年9月30日号 表紙 点呼を取る先生が一人ずつ生徒の名前を呼ぶ。生徒たちは“Burdaここです!”と答える。最後のエリフちゃんは天国の雲の上から”ここです“という。テロ事件で亡くなった女の子エリフちゃんのことを語る1枚。     2ページ 文学好きで心の優しい男性を主人公にしたシリーズ。   2ページ 怠惰な独身男シリーズ。”動きたくない!”をモットーに生きる男ベズギン・ベキルの冒険フル人生。   3ページ (下中央)「休みにはどこかに行かれたんですか?」「行ったには行ったんですが、時間がなくて車を降りずに帰ってきました。往復に9日間かかったんですよ。あなた方は?」「私たちはどこにも行けませんでした。車で9日間ボスボラス橋の渋滞にひっかかっていたんです。」←お休みの移動やUターンラッシュは日本にも共通するものがありますね。   4,5ページ   6,7ページ   8,9ページ   10ページ左上 肉屋での主婦と店主の会話 主婦「誕生日パーティーの予約がしたいんですけど」 店主「ここは肉屋ですよ奥さん?」 主婦「息子がここがいいって言うんですもの、いいじゃないの!何人分の席を用意してくださるのかしら?」 店主「近頃のパーティーだの誕生日会だの、まったくわからん!どうしちまったんだみんな。いいだろう、祝ってやろうじゃないか。金は要らねえよ。店先に2つばかりテーブル出せばいいんだろう?」 主婦「ケーキは誰が担当されるの?」 店主「はあぁ??!!」 ←トルコでは誕生日を大々的に祝うという習慣がもともとなかったが、近年西洋の影響をうけ、パーティーブームが起こっていることを受けて描かれたもの。     13ページ (中央) ワニ夫婦の会話 「今日外食しようかダーリン?」「いいわね」 (陸のサルを捕えて)「瞬殺だぜ!」「(外食っていうからもっとおしゃれなところを期待してたのに)乱暴な人と結婚したもんだわ!」   14,15ページ   16ページ 関連記事 ・ペングエン トルコの風刺かわら版 ・ウイクスズ トルコの風刺かわら版

バヤンヤヌ トルコの風刺かわら版
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バヤンヤヌ トルコの風刺かわら版

バヤンヤヌ トルコの風刺かわら版 バヤン・ヤヌはトルコ語で‴女性の隣‴を意味をする言葉。 元々は長距離バスなどのチケット売り場で使っていた表現。 知らない男性の隣での長い旅を辛く感じる女性に、バヤン・ヤヌ(他の女性客の隣の席)を挙げるのはバス会社のセールストークの一つであった。 この雑誌はバス会社と何の関係もないものの、中身を見ると女性の漫画家やエッセイストばかり。 女性の目線で見たトルコが楽しめる。 月刊誌 全32ページ 値段 6リラ (約240円)2015年9月現在 紹介したいのは2015年9月号 3ページ 左上の緑のごみ箱に四つの穴がある:金属類、紙類、プラスチック類、女 (イスタンブールで殺害された女性の死体の一部がごみ箱から見つかって、殺人が男性の友人だったことが判明した。このニュースを受けての風刺)   表紙 シーリアからの難民がトルコ経由でヨーロッパに流れ、地中海のリゾート地海岸などで命を落とした難民も多かった。雑誌の表紙はこの問題をテーマにしている。 男の子:(アラビア語の文字で)助けて!(トルコ人が分かるよう右下に訳が書かれてある) 女性:なんてひどいこと。どこもアラブ人だらけ! 男性:9月の海は静かだと言ってたのに。   12-13ページ こちらに小さなストーリーが描かれている。 一年ぶりに別荘に戻るイペックが、家の中で自分の写真を見つめているハリルに会う。ペンキ屋だが、この写真がお気に入りで、時々入って観賞するとのこと。 自分より自分の写真に恋を感じる彼はイペックが今まであったことのないタイプの男で、。。。 裏表紙 ご近所同士の楽しい会話がテーマになっている。 太り気味な体系が現実的で可愛い。 右に宣伝されているのは女性漫画家フェイハン・ギュヴェルの新作Elalem ne der? (世間に知らされたらどうなる)

トルコで私も考えた 高橋ゆかり
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トルコで私も考えた 高橋ゆかり

トルコで私も考えた トルコについての本は数多くある中、漫画家の高橋ゆかりさんの「トルコで私も考えた。」は格別に面白い。トルコにリポーターとして渡った高橋さんは最初は完全に外から見ていたトルコに次第に溶け込んでいきます。トルコ人の旦那さんとの出会いや結婚後の日本での生活ぶりまで語ってある5冊のシリーズは貴重な比較文化資料とも言えるでしょう。       Amazon Japan アマゾン・ジャパン