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『昔々、アナトリアで』 Bir Zamanlar Anadolu’da
『昔々、アナトリアで』 Bir Zamanlar Anadolu’da ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督が2011年に発表した本作は、製作者の一人の経験した、アナトリア高原で死体を探す男たちのエピソードに基づいている。 監督について <あらすじ> ある夜、アナトリアの町ケスキンの郊外を、三台の車で男達-警察官たち、医者、検事、墓堀人たち、憲兵たち、そして殺人容疑のかかった二人兄弟-が走っている―死体を探して。 容疑者の一人、ケナンは、一行を噴水から噴水へと促す。犯行時、彼は酔っていて、彼と、彼の兄弟(精神障害を患う)がどこに死体を遺棄したか思い出せない。暗さと、どこまでも続く同じ地形…探し物を見つけるのは容易ではなさそうだ。 男達は夜な夜な様々な話をする。ヨーグルトやラムチョップについて、家族、妻、元妻、死、自殺、ヒエラルキー、官僚主義、道徳、それから仕事についても。哲学も話題となる。その中でも中心をなし、本作の中で何回も出てくるのは「子どもは、親の過ちから逃れられない。子供がその代償を払う」というもの… <作品詳細> 『Bir Zamanlar Anadolu’da』 2011公開 監督:ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン 出演:ムハンメト・ウズネル、タネル・ビルセル、ユルマズ・エルドアン 2010年、トルコ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、157分 アマゾンでご購入できます 関連記事 ・映画 『雪の轍』 Kis Uykusu ・映画 『希望』 Umut
ババ・ズラ BaBa ZuLa
セレングルンが紹介するトルコの音楽家たち - 2 ババ・ズラ BaBa ZuLa ババズラは、トルコ音楽シーンで、どのジャンルにも属さない珍しいグループの一つである。1996年にデルヴィッシュ・ザーイム監督の映画「棺の中でオーバーヘッドシュート」のテーマ曲を作るために結成されたグループだが(訳者注:すでにここまでもすごいですが)、今日のように世界各国でコンサートツアーを展開するとは当人たちも予想だにしていなかっただろうトルコ民謡をベースにして、トルコ音楽のルーツと近代音楽を融合させている。その妥協しない姿勢が彼らの音楽のオリジナリティを生み出している。ファンクと電子音楽の両方の要素が垣間見れるが、その原点はトルコの大地にある。生まれたのはトルコ語のサイケデリック音楽だ。 サズの弾き語りアーシュク・ヴェイセル、アーシュク・マフズーニ、トルコポップ歌手の草分けバルシュ・マンチョやポップグループモオルラル(モンゴル人という意味)から影響を受けながら、同時にジミーヘンドリック、ボブマーレイ、サンタナ、ザドアーズからもインスピレーションを得ている。ババズはこの自由さがあったがゆえにトルコ国内に留まらず、世界各国で注目されているのだ。楽曲もさることながら、ステージパフォーマンスも称賛に値する。ダンスや演劇的要素を取り込むことにより、自らの音楽と思想を視覚的にも訴え、彼らは観客と一つになる。あたかもシャマニズムのリチュアルの相を呈しているのだ。 Özgür Ruh (何物にも束縛されない)- Başka Bir Alem (もう一つの世界) アルバム 1996 – Tabutta Rövaşata (映画「棺の中のヘッディングシュート」のサウンドトラック) – Derviş Zaim (Ada Music) 1999 – Üç Oyundan Onyedi Müzik(Doublemoon) 2003 – Psychebelly Dance Music(Ruhani Oyun Havaları)(Doublemoon, mixed by Mad Professor) 2005 – Duble Oryantal(Doublemoon, mixed by Mad Professor) 2006 – Dondurmam Gaymak – Film Müziği – Yüksel Aksu (Rh Pozitif) 2007…
バヤンヤヌ トルコの風刺かわら版
バヤンヤヌ トルコの風刺かわら版 バヤン・ヤヌはトルコ語で‴女性の隣‴を意味をする言葉。 元々は長距離バスなどのチケット売り場で使っていた表現。 知らない男性の隣での長い旅を辛く感じる女性に、バヤン・ヤヌ(他の女性客の隣の席)を挙げるのはバス会社のセールストークの一つであった。 この雑誌はバス会社と何の関係もないものの、中身を見ると女性の漫画家やエッセイストばかり。 女性の目線で見たトルコが楽しめる。 月刊誌 全32ページ 値段 6リラ (約240円)2015年9月現在 紹介したいのは2015年9月号 3ページ 左上の緑のごみ箱に四つの穴がある:金属類、紙類、プラスチック類、女 (イスタンブールで殺害された女性の死体の一部がごみ箱から見つかって、殺人が男性の友人だったことが判明した。このニュースを受けての風刺) 表紙 シーリアからの難民がトルコ経由でヨーロッパに流れ、地中海のリゾート地海岸などで命を落とした難民も多かった。雑誌の表紙はこの問題をテーマにしている。 男の子:(アラビア語の文字で)助けて!(トルコ人が分かるよう右下に訳が書かれてある) 女性:なんてひどいこと。どこもアラブ人だらけ! 男性:9月の海は静かだと言ってたのに。 12-13ページ こちらに小さなストーリーが描かれている。 一年ぶりに別荘に戻るイペックが、家の中で自分の写真を見つめているハリルに会う。ペンキ屋だが、この写真がお気に入りで、時々入って観賞するとのこと。 自分より自分の写真に恋を感じる彼はイペックが今まであったことのないタイプの男で、。。。 裏表紙 ご近所同士の楽しい会話がテーマになっている。 太り気味な体系が現実的で可愛い。 右に宣伝されているのは女性漫画家フェイハン・ギュヴェルの新作Elalem ne der? (世間に知らされたらどうなる)
芸術家 ウルマック・ドヌメズ
Irmak Dönmez 1987年生まれ、トルコの芸術家。 アーティストステートメント artist statement 彼女のメインのテーマは体という器の中に生きること、そして人間が体の各部分に対して無意識であることに注目している。 人間は幸せな日常生活を営む中、肌の下で働く見えない臓器の仕組みを意識することはない。 彼女が目指しているのは、それらがどう機能しているかを意識させること、そして身体と身体のいろいろな部分に与えられている性的、機能的、感情的意味をゆがめることである。 Oedipus Birthday cake オイディプースの誕生日ケーキ Human Milk for Cows 牛のための人間の乳 「私がやっていることは、インターディシプリナリーアートというカテゴリーに入るのでしょう。スケッチも絵も描きます、デジタル絵画やセラミック像も扱います。私が重視していることは、創造的アイデアであって、そのアイデアをどうやって形にすればいいかを考えて創作活動に臨んでいます。」 Teeth 歯並び Human-bee-ingシリーズから2つの作品 「高校以来ずっと芸術教育を受けてきました。昨年まではトルコにいましたが、デンマーク王立美術院に願書を出してみたところ運よく入学ができ、現在はアイスランドの美術工房でインターンとして働いています。平日は毎日アトリエで働いています。自由な時間は自分の創作活動に使っています。消して簡単なことではありませんが、ここで得た経験が私の成長に必ずや役立つことを確信しています。」 ——————————————————————————————————————– 2018年のデンマークでの個展の様子 Humankindシリーズから2つの作品 Laura Palmer Saga Izlanda 「日本といえば北斎そして村上を誰もが好きと言うでしょう。私もその一人です。ダークだけれど創造的な芸術家を好むため、佐伯俊男の作品が好きです。日本人のダークな想像力にいつも感動させられます。私は魂を揺さぶるショッキングな芸実作品に心を奪われます。なぜなら、芸術とは単に心地よいものであってはならず、心をざわつかせ、考えさせるものであるべきだと思うからです。」 ウルマック・ドンメズ ホームページ プロフィール 2001-2005 Mimar Sinan high school of fine arts, painting2007-2011 Isik university, faculty of fine arts, bachelor, visual arts2011- 2014 isik university, graduate school…
LoveTurkeyスペシャルインタビューwithジャン・チャクムル
Can-san, tekrar tebrik ederiz. İzninle senli hitap edebilir miyiz? Aşağıya sorularımızı yazdık. Samimi cevaplarını bizlerle paylaşırsan çok sevineceğiz. ジャンさん、改めて優勝おめでとう。堅苦しくない話し方にさせてもらうよ。質問は以下の通り。率直に答えてくれればとても嬉しいな。 S1 Japonya’da yaşayan Türkler olarak bir Türkün Japonyadaki bir yarışmada birinci olması göğsümüzü kabarttı. Birçok röportaj vermiş oldugunu tahmin ediyoruz ama bir kez daha sormak istedik. Genel olarak Hamamatsu yarışması hakkındaki izlenimlerin nasıl? Q1 日本在住のトルコ人として、トルコ出身の君が日本で開催されたコンクールで優勝したことには感無量だよ。これまでたくさんのインタビューに答えてきたと思うけれど、ここでもう一度、浜松でのコンクールの感想をきかせてもらえるかな。 Can Hamamatsu…
今月のトルコの風刺漫画 2017年1月 セルチュク・エルデム
今月のトルコの風刺漫画 2017年1月 セルチュク・エルデム セルチュク・エルデム 風刺漫画家