Similar Posts
記事紹介「祖父 山田虎次郎の夢を追う」和多利月子
「祖父 山田虎次郎の夢を追う」和多利月子 トルコの歴史に感心を持つ方であれば、だれもがご存知の山田虎次郎さん。トルコと日本の友好関係を築いた民間大使とも言われるほどの存在だった。 その山田虎次郎の孫娘で、ワタリウム美術館役員の和多利月子さんが2017年12月15日に日本経済新聞の文化欄で祖父への思いを語った興味深い記事を是非読んでもらいたい。
作家 サーイト・ファーイク・アバスヤヌク Sait Faik Abasıyanık
サーイト・ファーイク・アバスヤヌク Sait Faik Abasıyanık (1906年11月‐1954年5月11日)トルコの短編作家、詩人。 1940年代に活躍したトルコの現代文学の先駆者とされる。自らが見た労働者や子ども、職に就けない人々や貧民を主な題材とし、現実主義的な人間性あふれる作品を数多く世に出した。 日本語で読めるファーイクの著作としては、『イスタンブール短編集』がある。 『イスタンブール短編集』詳しくはこちら 関連記事 ・オスマン・ネジュミ・ギュルメン ・トゥルグット・オザクマン
音楽家セレン・グルン連載記事開始!
音楽家セレン・グルン連載記事開始! 今年から日本で音楽活動を始め、ラブターキーのブランドアンバサダーになっていただいたジャズピアニストのセレン・グルンさん。これから毎月、彼女の音楽関連の記事がラブターキーのブログに連載される。 初回からは、日本ではなかなか情報が得られない世界で活躍するトルコ人ミュージシャンを紹介してもらう。 いずれは、日本で活動している外国人ミュージシャンとしてグルンさんが見た日本の音楽シーンなどについての記事もお届けする予定でいる。 現代トルコ音楽を代表するミュージシャンたち Gaye Su Akyol ガーイェ・ス・アクヨル BaBa ZuLa ババ・ズラ Elif Çağlar エリフ・チャーラル
失われた薔薇 セルダル オズカン
失われた薔薇 セルダル オズカン (著)吉田利子(訳) 1975年生まれの若い作家セルダル・オズカンのデビュー作。サンフランシスコとイスタンブールを舞台に女子学生ダイアナのストリーを語る小説。トルコでベストセラーになって、世界中でも40か国以上で出版された。 吉田利子 (翻訳者) 東京教育大学文学部卒業 セルダル オズカン 1975年トルコ生まれ。アメリカでマーケティングと心理学の学位を取得、その後母国トルコに戻り、イスタンブール・ボスポラス大学で心理学の勉強を続ける。2003年トルコで発表された『失われた薔薇』は稀にみるベストセラーとなり、その後著者自らの英訳により40カ国に翻訳権が売れ、世界中で多くの読者を獲得している 2011年 Hayatın Işıkları Yanınca 人生の光がつくと 2011年 Ölümsüz Kalp 無死の心 2012年Kayıp Gül: Ekim Yağmurları 失われた薔薇:10月の雨 関連記事 ・トルコの小説家 ・乳しぼり娘とゴミの丘の御とぎ噺
『口で鳥をつかまえる男 -アズィス・ネスィン短編集-』
『口で鳥をつかまえる男 -アズィス・ネスィン短編集-』 藤原書房 2013年 アズィス・ネスィン(著) 護雅夫(翻訳) 著者についてはこちら <内容(本書解説より)> 「二〇一一年六月、近づく総選挙でトルコの政治は連日過熱気味。そんななか、与論調査で与党公正発展党の支持率が五〇%近いのをみたある著名な劇作家が、「アズィス・ネスィンの基準によれば公正発展党への支持率は六〇%にいくはずだ」と発言し、物議を醸した。これが、「トルコ人の六〇%はバカだ」というアズィス・ネスィンの言葉を受けたものであることは、トルコの人ならば誰でもすぐにわかる。「アズィス・ネスィン的な」という表現はトルコでは色々な場面に使われる。無神論者という彼の宗教的立場を思い出し、非難の言葉にもなるだろう。しかし、多くの場合は「アズィス・ネスィン的」とは、愚かな人々が巻き起こす、悲喜劇的な物事の展開をさしている。地中海性のトルコの人々は、明るくポズィティブだが、その一方でとても自嘲的だ。愚かで呆れた出来事には「これだから、ここはトルコ!」の一言。トルコではよく聞く言葉だ。 アズィス・ネスィンの描いたトルコは、こうした自嘲を常とするトルコの人々にとって、まさに苦笑いして眺める自画像だったのだろう。アズィス・ネスィンはトルコを愛し、憂い、からかい、そして自分自身が「愚かな」トルコ人の一人であることを示し続けた。自身を六〇%の中に見ていたからこそ、人々の共感を得ていたといえよう。この勇気ある作家は今でも、多くの人々の記憶の中で生きている。」 (解説 林佳世子) ご購入はアマゾンから 関連記事 ・最後の授業 ・乳しぼり娘とゴミの丘の御とぎ噺
IAN エデビヤト イスタンブール・アート・ニュースの付録(文学)
IAN エデビヤト イスタンブール・アート・ニュースの付録(文学) イスタンブール・アート・ニュース紙の付録のテーマは様々。これはその中でも、文学に特化したもの。 月刊紙 値段 付録のため無料 全32ページ 紹介するのは2015年4月号 表紙 挿絵は2015年2月28日に他界したヤシャル・ケマルを描いたもの。本紙は彼の追悼の為、特集ページを設けている。 ヤシャル・ケマル(1923年10月6日‐2015年2月28日)はクルド系の小説家、脚本家。生涯で38もの賞を受け、トルコを代表する作家となった。特に『メメド 我が鷹』が国際的に評価され、ノーベル文学賞の候補にも挙がった。 2ページ(左) “人間を執筆に引き付けるのは少しの不愉快さと心残り” この記事を書いたのはベフチェット・チェリク(写真)、トルコの小説家。 2008年にサイト・ファーク短編賞、2011年にはハルドゥーン・タネル短編小説賞を受賞している。 28ページ 「カズオ・イシグロは眠れる巨人を起こすことはできるのか」 長崎県出身の日経イギリス人作家、カズオ・石黒についての記事。 関連記事 ・IANミーマーリ イスタンブール・アート・ニュース付録